2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K20099
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
佐藤 洋子 高知大学, 教育研究部総合科学系地域協働教育学部門, 講師 (60627561)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 女性活躍 / 林業女子 / 性別職域分離 / 女性労働 / 林業 / ジェンダー |
Outline of Annual Research Achievements |
林業に従事する女性が「女性活躍」の下で職域を拡大し活躍の場を増やす中で、ジェンダー化された「女の仕事」はどのようなアクターによりどのようなメカニズムによって形成されるのか。女性たちはどのような意味づけによって「女の仕事」を受容するのか、あるいは受容しないのか。林業における性別職域分離の変革の可能性はみられるのか。本研究ではこれらの問いに取り組み、「女性活躍」の下での林業における「女の仕事」の形成と受容、またその変革可能性を明らかにすることを目的としている。 2022年度は現場で林業に従事する女性4名へのインタビューと林業大学校で学ぶ女性3名へのインタビューを実施した。またファシリテーターを務めた林業女子会@高知と高知県立林業大学校のコラボによる「林業女子のキャリア論Ⅲ」(2023年1月)でも登壇した女性林業従事者の語りを得た。その結果、彼女らが林業に参入する経緯と現在の仕事内容、また彼女らの「女性向き」とされる仕事に対する意識について整理を行うことができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度には高知県内外での調査を行ったが、前年に十分に進められなかった聞き取り調査に注力したため予定していた質問紙調査の計画を十分に進めることができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
女性たちへの聞き取り調査の結果により、女性林業従事者のキャリアと「女性向きの仕事」に対する意識について成果をまとめて報告する。また併せて追加の調査を実施する。
|
Causes of Carryover |
2022年度には県外調査を再開したが、聞き取り調査に注力した分、当初3年目に予定していた質問紙調査の計画が十分に進められず実施できなかった。2023年度に質問紙調査を実施するほか聞き取り調査もさらに進めることで研究費を使用する予定である。
|
Research Products
(1 results)