2023 Fiscal Year Annual Research Report
Verification of the design method for urban greenery space with indirect-benefit contributing to the realization of a sustainable society
Project/Area Number |
20K20114
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
藤山 真美子 お茶の水女子大学, 文理融合 AI・データサイエンスセンター, 准教授 (40638425)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Singapore / Skyrise Greenery / 間接的便益 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年におけるシンガポールの緑化空間は、都市緑化規定 (Landscaping for Urban Space and High-rises)、既存建物の緑化推進政策 (Skyrise Greenery Incentive Scheme)、市民の8割が暮らす政府主導の公団住宅での環境景観評価(HDB Biophilic Town Framework)等の都市緑化政策と、市民のシビックプライド形成やコミュニティ醸成等の面で重要な役割が期待される緑化空間に関するガイドラインがさまざまに設けられている。これら建築・都市デザインにおける緑化政策は、都市空間の審美性への貢献に留まらない、都市生活のアメニティとの関連が重視されており、本研究では、その空間形態的特徴を明らかにすることを目的としている。2023年度は、1) シンガポール国立大学のCentre for Sustainable Asian Citiesに3ヶ月間の研究滞在を行う機会を得て、都市緑化規定 (Landscaping for Urban Space and High-rises)が指定するStrategic Areaおよびその周辺の都市環境に関して、GISデータをもとに都市成立年代およびその後の変遷に関する都市構造の把握を行うと共に、緑化政策プロセスの適応状況に関するフィールド調査を行った。また、 2) 近年、環境景観評価(HDB Biophilic Town Framework)等の都市緑化政策に反映される都市型農業やコミュニティガーデン等のフィールド調査を行い、それらの結果から、「都市型農業建築モデュール(UaAm:Urban-agriculture Architecture-module)のコンパクト指向型都市への適用と評価に関する研究」に関して国際共同研究加速基金(海外連携研究)の申請を行い、採択を得た。
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