2022 Fiscal Year Research-status Report
「恋心」の適切な制御を支える脳情報処理過程の包括的検討
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20K20157
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上田 竜平 京都大学, 人と社会の未来研究院, 助教 (40869434)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 対人関係 / 脳イメージング / 社会的認知 / 実験心理学 / 認知科学 / 社会神経科学 / fMRI |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では恋愛関係を支える脳情報処理過程を明らかにするための、新規の脳イメージング研究に着手した。この研究は、本研究プロジェクトにおいて昨年度までに報告した知見 (Ueda & Abe, 2021)をもとに設計したものであり、発展的な知見を得ることを目指している。実施計画の一部変更に伴い、補助事業期間の延長申請を行い、承認を受けた。次年度にはデータ取得を完了するとともに、得られた知見を学術大会および学術誌において報告することを計画している。 並行して、本研究プロジェクトでこれまでに得られた知見に基づき、顔魅力判断と恋愛的関心の決定の関係性に関する総説論文を報告した (Ueda, 2022, Frontiers in Psychology)。顔の魅力は恋愛的関心の決定において大きな影響力を有することが知られているが、その脳情報処理過程について直接的に検討した研究の報告は今なお限られている。この総説論文では、これまでに得られている知見を概説するとともに、その検討を可能にしうる方法論について展望を述べた。また、この総説論文の内容を中心とした発表を、第25回日本ヒト脳機能マッピング学会のシンポジウム「社会性脳機能イメージングの諸相」において報告した。これらの活動を通し、次年度以降の研究活動の方針をより明確にすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度までに得られた知見に基づいて、総説論文の報告を行うとともに、新規の脳イメージング研究に着手することができ、本研究プロジェクトはおおむね順調に進展していると考えている。 一方で、実験参加者のリクルートに時間を要したことなど、実験の実施段階で想定よりも遅れが生じたため、補助事業期間の延長申請を行うこととした。次年度中にはデータ取得を完了し、成果報告を行うことを予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度には早い段階から実験参加者のリクルートを再開し、効率的にデータ取得を行う体制を整える。並行して、次年度以降の科研費の申請を行うなど、本研究プロジェクトの発展的かつ継続的な実施を行うことを計画している。
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Causes of Carryover |
実験実施が次年度に後ろ倒しすることとなったことに伴い、実験参加者への謝金、および物品・消耗品購入費として支出することを計画している。
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