2021 Fiscal Year Research-status Report
肺がん候補病変の定量解析が可能なトモシンセシスシステムの開発
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20K20224
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| Research Institution | Kobe Tokiwa University |
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Principal Investigator |
倉本 卓 神戸常盤大学, 保健科学部, 講師 (90645582)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | トモシンセシス / 画像診断 / 肺がん / がん検診 / 画質評価 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は，肺がん病変の定量解析が可能なトモシンセシスシステムの開発を目指すことである．その達成のため，トモシンセシス画像を定量的に評価し，その特徴を肺がん病変検出に活かすことが必要である．
昨年度，本研究に使用するトモシンセシス装置を変更する必要が生じた．そのため，これまでの知見がこれから使用する装置でも適応可能かどうか基礎的なデータを再取得し，評価を行った．その結果，当初の研究計画通り実施可能であると判断し，現在本研究を継続している．
昨年度は，本研究内で開発した特注のファントムを使用し，トモシンセシス画像の空間分解能について定量的評価を実施することを試みた．画像の中心部分について，画像取得および解析は終了し，先行研究と同様の傾向があることを確認した．現在は，中心部以外の20点以上の点について同様の検討を行っている．これに関して，当初の予定よりも多くの画像上の点と，画像取得条件について検討を行うことを再計画したため，当初の予定よりも画像解析に関して非常に多くの時間を要することになった．この問題を解決をすべく，現在，画像解析用ソフトを用いて，画像解析を行うための専用のソフトウェアの作成を試みており，可能な限り早期に解析を終了でるよう取り組んでいる．来年度は，空間分解能について全ての画像データの解析を完了させ，次に，画像のひずみについての検討を予定している．その後，これらを研究成果として公表する予定としている．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度，職場を移転したことにより，研究遂行に関して新しい環境へ適応するために時間を要した．さらに，職場移転により，検討に使用する装置の変更が余儀なくされたため，基礎データから取得し，再考する必要が生じた．また，新しい業務に取り組む必要があったため，研究遂行に専念する時間の確保に難渋することが多かった．昨年度中，研究に必要な機材や解析ソフト等を取得できたため，本年度はこれまでの遅れを解消すべく，取り組んでいくことを予定している．
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| Strategy for Future Research Activity |
トモシンセシス画像の特徴を把握するために，取得した画像を解析するの専用のソフトウェアの作成を行い，大量のデータを効率的に解析することを目指している．今後の推進方策としては，この解析結果から得られた知見を実際の臨床を模擬したシチュエーションに適当可能か検討が必要であると考えられる．
本年度は上記の視点で検討を行う予定である．
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| Causes of Carryover |
本年度も新型コロナウイルス感染症の影響があり，当初予定していた海外学会，国内学会への参加をいくつか見合わせることになり，差額が生じた．
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