2021 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of wetting mechanism by body fluid
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20K20254
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西野 朋季 京都大学, 工学研究科, 特定研究員 (00756538)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | メタマテリアル / 防汚技術 / 表面機能抑制効果 / 医療機器開発技術 / インフラメンテナンス技術 / 半導体微細加工技術 / リソグラフィー技術 / 光学特性評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、実際に用いられている内視鏡ガラスレンズへのナノ凹凸構造体の作製を示した。今年度も変わらず、コロナ禍の影響もあり、大型装置類の使用状況が著しくないが、内視鏡レンズとしてクリアな画像が得られるナノ凹凸構造体(100nm)と球面の形状が良いことを明らかにした。また、医用への応用にとどまらず、インフラ構造物への適用として、カメラのレンズや対象物の表面への外来物の付着制御による機能確保に取り組んでおり、回帰性反射効果を保持しつつ、表面保護樹脂に外来物を寄せ付けない防汚技術の開発である。 現状、インフラ構造物に対して、メンテナンス作業の効率化は、解決したい課題の一つである。鉄道インフラにおいて、軌道の狂いを画像計測で測定する技術が開発されている。この方法では、デジタルカメラで円の重心座標を測定することで、軌道の歪みを測定している。デジタルカメラで円の重心座標を測定し、軌道の歪みを計測する方法である。しかし、繰り返しの列車走行により、測定する再帰性ターゲットの表面は汚れにより黒くなり、画像上では円の重心位置を正確に測定することができない問題がある。ポイントは、堆積物による汚れは重要な問題であり、測定対象物の表面を汚れから保護する技術が望まれている。 そこで、ターゲット防汚シートに前年度に得られた防汚機能を有するメタマテリアル技術により、カタツムリの殻を模した撥油効果を持つターゲット防汚シート【樹脂】を開発し、その効果を新規に検証している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、前年度に確立させたリソグラフィープロセスを用いて、腹腔鏡スコープガラス表面へのナノ凹凸構造の作製に至った。更に、医工への応用にとどまらず、インフラ応用にも取り組み社会実装の示唆を得ている。 継続して、医工応用とインフラ構造物への社会実装に向けて、劣悪な環境化での表面付与による軽減効果に関する評価を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
応用技術の幅を拡げるため、大手鉄道会社の協力により、実際に用いられている構造物に防汚機能の評価を新しく行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による出張が中止になったため、残りの費用が翌年度に持ち越しとなった。 最終年度の成果発表費用に充てる計画としている。
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Research Products
(1 results)