2022 Fiscal Year Research-status Report
定量的な嚥下・呼吸音のモニタリングによる嚥下機能の評価
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20K20256
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
倉本 尚美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (20852479)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 嚥下機能の評価 / 嚥下音 / スクリーニングデバイス / 摂食嚥下障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生存に関わる誤嚥性肺炎の予防を目的とし、医工連携研究で開発したウェアラブルデバイスにより計測した嚥下音・呼吸音データを元に、定量的データに基づいて嚥下機能の変化を検証することを目的とする。さらに、定量的データによる嚥下機能評価の基準策定に挑戦する。 本研究申請時の実施計画では、令和4年度を最終年度と位置づけ、主にデータ分析および成果発表を予定していた。しかしながら、長引く新型コロナ感染症の影響を受け、令和3年度でデータ計測に必要な患者が十分に確保できなかったため、本研究実施期間の延長を申請した。 新型コロナ感染症の影響は継続しているものの、実験を実施する病院や患者の協力を得て、数名の回復期病棟における入院患者を対象として、数ヶ月間で複数回の嚥下音・呼吸音計測を実施しており、得られたデータに関して随時分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
長引く新型コロナ感染症の影響により、入院患者に対する実験実施が困難な状況が続いており、十分にデータを得られていない。そのため、本研究実施の期間延長を申請し承認を得ている。令和4年度末より、感染状況や患者の状況を考慮しながら、データ計測を再開している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度においては、回復期病棟で入院中の患者を対象とした実験をさらに進め、デバイスにより計測した嚥下音・呼吸音の定量データと医療従事者による嚥下および身体機能評価を比較することにより、嚥下機能の評価に対する嚥下音や呼吸音の有用性検証を進めていく。さらに、本研究結果の妥当性を十分に検証し、将来的な臨床活用に向けた課題を提案していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大により、実験実施に必要となる物品の購入および研究成果発表にかかる旅費が当初予定より減額となった。2023年度は、研究結果の学会発表や論文投稿や、分析に必要なアプリケーションの購入等に充当する予定である。
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