2021 Fiscal Year Research-status Report
Prediction of exercise control ability of elderly people in impatience for assisting car driver to return license
Project/Area Number |
20K20266
|
Research Institution | Komatsu University |
Principal Investigator |
梶原 祐輔 公立小松大学, 生産システム科学部, 准教授 (80710706)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 心理的負荷 / 機械学習 / 高齢ドライバー / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は高齢者の自動車免許の返納判断を支援し,パニックによる操作不適事故を未然に防止することである.この目的を達成するために,焦り時の運動制御能力の予測するシステムを開発する. 2021年度は高齢者および若年者,合計50名に対してDetection response task(DRT),シミュレータ時の運転を実施した.その結果を解析し,交差点時の運転行動から,心理的負荷がかけられたときに正しく行動できる高齢者か否かをAIで分類した.被験者は若年ドライバーが32名,高齢ドライバーが18名である.年齢は若年ドライバー群が平均±標準偏差=32.4±16.8歳,高齢ドライバー群の年齢は70.9 ±4.4歳だった.若年ドライバー群の最少年齢は20才だった.高齢ドライバー群の最高齢は79歳だった.被験者の条件として免許保持者であり,免許を取得してから1年未満ではないこと,日常的に運転をしていること(週一回程度)である.分類した結果7割程度の精度で分類できることを示した.またDRTの結果から年齢が上昇するにしたがい,ブレーキを正しく踏めない割合(エラー率)の平均が増加することを示した.また年齢が上昇するにしたがい,各群のばらつき(標準偏差)が大きくなった.また本研究では左足の傾斜角に着目し,高齢ドライバーの運動制御能力を予測する.左足の傾斜角の平均値はシミュレータとタスクは強相関関係,シミュレータと実車運転は中相関,タスクと実車運転は中相関だった.これらのことから発進準備時の動きから実車運転時の運動制御能力を予測できる可能性があることが示された.これらの技術は特許申請され,登録された.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度では,2020年度で構築した焦って発進準備したさいの運動制御能力から焦り時に正確に行動できる高齢ドライバーか否かを分類し,その精度を検証した.精度を検証するために,被験者を増やし,精度を確認した.発進準備とはシート・ハンドル・ルームミラーの調整,サイドミラーの確認,シートベルトの装着,ハンドブレーキの確認,ブレーキを踏みながらエンジンをかけるまでを指す. 実験した結果,約9割の精度で分類できることを示した.また実車の運転とシミュレータ時を比較し,知見を得た.
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度では予定していた実験を実施する.ドライビングシミュレータ上で発生したヒヤリハット時や交通事故時の焦り度や動作と,[C-1]の発進準備時の焦り度と動作を,作成した心理モデルに基づいて比較することで,耐心性運動制御能力と操作不適事故の関連性を解明する.
|
Causes of Carryover |
2021年度は論文投稿を予定していたが、2021年度中に採録されることが困難だった。それゆえ、論文費として、2022年度に論文が採録されたさいの費用として計上する。
|
Research Products
(1 results)