2020 Fiscal Year Research-status Report
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20K20278
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
多湖 淳 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80457035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三船 恒裕 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 准教授 (00708050)
稲増 一憲 関西学院大学, 社会学部, 教授 (10582041)
大坪 庸介 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (80322775)
日道 俊之 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 講師 (80800995)
小浜 祥子 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 准教授 (90595670)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 集団謝罪 / 実験 / コンジョイント / 政治学 / 心理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、同元年度に実施した複数の実験研究の知見を整理した上で、その論文執筆に注力した。新型コロナウィルスの影響を受け、国際学会が軒並み中止や延期になっているが、オンラインで実施されるワークショップなどにターゲットを絞って研究発表を行ったほか、実験については査読過程の経過にもよるが部分的な追試を行って修正や追加を行いつつ、高いインパクトファクターをもつ英文学術誌での研究公表を目指した。 たとえば、コンジョイント分析を用いた実験研究では、オバマ大統領(またはトランプ大統領)が、核兵器の使用について(または、ほかの謝罪が相当だと思われる論点について)日本に対して次のような謝罪をしたとして、謝罪Aと謝罪Bのどちらを受け入れたいと思うかを質問し、分析した。コンジョイント分析の強みは、たくさんの条件を組み込んだ実験が比較的資源を節約してできる点であった。公式度が高く、賠償の金品の大きい謝罪は受け入れられやすいなどが示された。この研究はAOPSSS(Asian Online Political Science Seminar Series)で報告し、多くのコメントを得た上で改稿し、現時点で国際学術誌の査読プロセスにある。ほかにも、いくつかの論文ができ、成果は国際学術誌で刊行済のもの、査読プロセスにあるもの、など着実に成果が上がっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究報告のほか、学術誌での論文の刊行などを通じ着実に成果があがっており、順調に進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
継続的に学術誌への投稿を行い、査読審査を経て論文刊行につなげていくことが今後の研究プロジェクトの推進方策である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響を受け、学会報告の予定が狂った結果として次年度使用額が生じることになった。現在投稿している論文について校正費用や追加の実験費用がかかることがわかったため、その予算として次年度使用額を充当する。
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Research Products
(2 results)