2020 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Robot Mask to Support the Recovery of Social Functions through Facial Expressions
Project/Area Number |
20K20312
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 健嗣 筑波大学, システム情報系, 教授 (30350474)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 人支援ロボティクス / 生体信号処理 / 顔面神経麻痺 / コミニュケーション / 表情生理計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,表情表出の理解の深化と拡張のためのロボットマスクの実現という目的に沿って,実証実験・臨床応用を通じて先進技術を社会実装するために大きく発展させる挑戦的研究を行っている. (1)表情表出の意志抽出技術ー生体電位信号に基づく装着型機器による表情表出の意志抽出:前年度に引き続き,神経筋疾患者らの表情表出に関する計測実験のための基礎研究を行った.病院及び在宅環境における生体電位信号を計測するために,頑健性を高めた計測方法をさらに進展させている.本研究により,自発的な表情を高度に検出することが可能であることを見出し,その成果を報告した.ここでは特に,自然な笑顔・作り笑顔に代表される意図的な表情表出の検出が可能であることが明らかになった. (2)表情表出の形態的変位計測:顔面皮膚上を媒体として形態的な変位を取得:昨年度に引き続き,表情変化から診断の基盤となる物理パラメータを抽出するため,医師に装着型カメラを装着することで診断中の患者表情の撮影を行い,顔面神経麻痺リハビリテーション応用のためのインタフェース構築を進めた.また,麻痺表情の評価を高度化するために,臨床ビックデータの整理を行うとともに,形態的変位に関する考察を行った.さらに,フェイスマスクのための電極の極小化の研究を実施した. (3)表情表出の物理的動作支援技術:ロボット技術を応用した装着型表情支援装置:研究協力者らと連携し,引き続き臨床研究を実施した.前年度までに開発した開眼・閉眼支援装置の生活支援装置としての実証研究を引き続き行っている.また,随意的な表情筋活動を支援するためのロボットマスク支援リハビリテーションの実現に関して引き続き検討を行っている.
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