2020 Fiscal Year Annual Research Report
協調給電による再生可能エネルギー指向自律分散グリッドの開発と実証
Project/Area Number |
20K20314
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
横川 慎二 電気通信大学, i-パワードエネルギー・システム研究センター, 教授 (40718532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川喜田 佑介 神奈川工科大学, 情報学部, 准教授 (30468540)
市川 晴久 電気通信大学, i-パワードエネルギー・システム研究センター, 特任教授 (80463959)
澤田 賢治 電気通信大学, i-パワードエネルギー・システム研究センター, 准教授 (80550946)
曽我部 東馬 電気通信大学, i-パワードエネルギー・システム研究センター, 准教授 (90778367)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | バーチャルグリッド / ポリシーアウェアDCネットワーキング / 深層強化学習 / 制御セキュリティ / システムレジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
低電圧DC協調給電を特徴とする、再生可能エネルギーを指向した電力グリッド技術、“バーチャルグリッド”の開発により、電源グリッドにポータビリティとレジリエンスを付与し、急激な増加が予測されている新興国の無電化地域への給電や、災害発生時の迅速な復旧への貢献などを経て、世界の電力網を再生可能エネルギー指向に変革することを目指し、分野の横断性と新規分野の確立を目指し、最終年度の研究を推進した。 昨年度までに得られた成果に基づき、全体概要と要素技術の位置付け、必要な技術分野を明確に体系化した“バーチャルグリッド”を定義し、査読付き学術論文10件(うち3件は投稿中)、国際会議12件、国内会議35件、図書2件、特許1件などを通じて広く国内外に発信した。また、自動制御連合講演会においてオーガナイズドセッションを企画し、研究分担者全員で本研究における成果について示した。 また、提案するバーチャルグリッドとその関連基礎技術を、超スマート社会を実現するためのエネルギープラットフォームとして実証・検証することを念頭として検討を進め、COVID-19の感染拡大予防のためにレイアウト上の対策が必要となる図書館などのパブリックスペースにバッテリー電力供給を導入し、その有効性を国内会議などで報告した。その一部の成果は、現在自治体において運営されているCOVID-19のワクチン接種仮設会場の環境センサーネットワークの運用に実装され、実証検証を続けている。また、バッテリー給電の可能性についてルワンダ共和国大使館などと協議を行い、実証実験としての実装も検討開始した。 基礎研究として進めてきた、環境情報を推定するためのAI技術や必要最小限なセンサネットワーク構造を決定するためのグラフ信号処理については、研究期間に発表した協調給電の概念を統合し、バーチャルグリッドの体系を示す総括論文として投稿中である。
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Research Products
(59 results)