2022 Fiscal Year Annual Research Report
健康増進に資する社会的ネットワーク可視化手法の開発と地域介入の効果検証
Project/Area Number |
20K20319
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡田 修一 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 名誉教授 (70152303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 隆晴 神戸大学, システム情報学研究科, 准教授 (10396822)
増本 康平 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20402985)
原田 和弘 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (50707875)
近藤 徳彦 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70215458)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ウェアラブルセンサ / 社会的ネットワーク定量化 / 地域介入 / 健康増進 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、ウェアラブルセンサを使用した地域介入の客観的な効果及びデータの信頼性について検証を行った(研究1)。また、ウェアラブルセンサにより測定された社会的ネットワークと、質問紙調査で評価された健康・社会関係指標との関連性について検討を行った(研究2)。 まず、研究1の結果は以下のとおりである。 ウェアラブルセンサで取得した発話合計時間と自己記入による発話時間との相関は、ウォーキング教室でr=.51(p=.003)、園芸教室でr=.26(p=.445)であった。ウェアラブルセンサで取得した発話合計時間と参加者同士の会話の満足度との相関は、ウォーキング教室でr=.27(p=.523)、園芸教室でr=-.75(p=.087)であった。また、ウェアラブルセンサで取得した発話合計時間と新しい知り合い・友人の人数との相関は、ウォーキング教室でr=.46(p=.296)、園芸教室でr=-.07(p=.895)であった。 次に、研究2の結果は以下のとおりである。 発話合計時間の性差においてt検定にて検証したところ、女性(N=15)は男性(N=23)に比べて有意に発話時間が長かった。次に60代、70代、80代の年代別で発話合計時間の分散分析を行ったところ、年代別で有意差はみられなかった。 発話合計時間が30分以上(N=30)と30分未満(N=8)で群分けし質問紙調査の各指標においてt検定により比較したところ、TIPI-Jの外向性については、30分以上発話している群の得点が発話30分未満に比べて有意に高かった(p<0.05)。気分の落ち込みなどの判定基準となるK6においては(表4)、有意差は認められなかったものの30分以上発話している群は得点が低い傾向が見られた(p=.054)。その他の項目においては統計的に意味のある結果はみられなかった。
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Research Products
(1 results)