2022 Fiscal Year Annual Research Report
音楽ティーチングアーティスト養成コアカリキュラム開発のための音楽大学(学部)連携
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20K20324
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Research Institution | Kunitachi College of Music |
Principal Investigator |
久保田 慶一 国立音楽大学, 音楽学部, 特別研究員 (70170032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 路子 (大島路子) 桐朋学園大学, 音楽学部, 非常勤講師 (70764116)
大類 朋美 国立音楽大学, 音楽学部, 非常勤講師 (80587999)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ティーチングアーティスト / 音楽家の職業 / 音楽家の社会貢献 / 音楽鑑賞 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となった2022年度では、演奏会ならびに研修事業の開催が可能になったことから、国立音楽大学と東京都羽村市との連携事業として、「ゆとろぎ避難訓練コンサート」(2022年9月24日)を実施した。また終了後には、参加した学生ならびに卒業生たちがコンサートの企画から実施にいたるまでの作業内容や成果については、学内で発表会を実施して、在学生に対して、音楽活動の社会連携事業の意義について意見交換した。 コロナ感染拡大によって、研究機関は大幅に延長されたが、感染拡大前には海外の研究者を招聘して、研究連携大学で各種のワークショップを実施した。また感染後にはオンラインでの国際シンポジウムやワークショップを実施するなど、当初の目的を達成することができた。しかしコロナ感染の拡大に伴って、研究連携大学がコロナ対策に追われたため、当初予定していた各大学でのワークショッの実施はかなり限定的にしか実施することができなかった。しかし一部の大学では大学の正規科目において、ティーチングアーティスト養成プログラムを実施することができて、当初の目的を達成することができた。今回の研究活動を通して現状の課題そして今後の課題が明らかになった。少子化に伴いとりわけ音楽大学・学部の入学者数が減少するなかで、音楽大学・学部は従来の演奏家養成を中心とした教育課程を再検討して、とりわけ学生たちに音楽活動を通して自分が大学卒業後あるいは人生を通して何をしたいとのか、なにを目標とするのかについて、大学において学ぶ機会を提供することが、音楽大学・学部の社会的使命の再定義につながり、ひいては入学者の増加につなげることができるということが、研究者のみならず、プログラムに参加した学生や卒業生が共有された。このことが本研究の重要な成果であるといってよいだろう。
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Research Products
(2 results)