2021 Fiscal Year Annual Research Report
ミュージアムの新たな評価手法構築に関する実践研究-社会的価値と事業改善に着目して
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20K20326
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐々木 亨 北海道大学, 文学研究院, 教授 (80292308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 和子 摂南大学, 経済学部, 教授 (00302505)
源 由理子 明治大学, ガバナンス研究科, 専任教授 (10468829)
佐久間 大輔 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 課長 (90291179)
北村 淳一 三重大学, 生物資源学研究科, リサーチフェロー (00432360)
林 勇貴 大分大学, 経済学部, 准教授 (00806614)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 評価 / ミュージアム / 社会的価値 / 外部便益測定 / 事業改善 / 参加型評価 / 実践研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.評価の実践:2020年度にコロナ禍のため実施できなかった、滋賀県立琵琶湖博物館におけるA・B展示室リニューアル後の展示評価調査を2021年11月に実施し、来館者から844サンプルのデータを得た。2019年度10月にリニューアル前の展示評価調査を実施しているため、現在、両者の調査結果を比較検討した評価報告を準備している。なお、リニューアル前の展示評価調査の考察は里口・佐々木(2022)として、2月に公開した。 併せて、伊丹市昆虫館(兵庫県)において、経済学に基づいたミュージアムの社会的価値を明らかにする「外部便益測定調査」を2021年12月実施した。来館者から754サンプルのデータを、ネットアンケートから伊丹市および隣接地域の住民から3150サンプルのデータを収集した。2020年度に大阪市立自然史博物館においても、同じ手法で「外部便益測定調査」を実施しており、こちらは調査結果速報は林(2022)として、2月に公開した。現在、両ミュージアムにおける調査結果を比較検討した評価報告を準備している。 2.評価事例の収集とデータベース化:HPなどのネット上で公開されている国内の国公立ミュージアムにおける評価報告書を、これまでに収集してきた。2022年3月時点で271館分に達し、各館複数年度にわたって評価報告書を収集した。これらに関しては、google driveを使ってネット上にアップさせている(現時点では非公開)。 3,事業改善に向けたワークショップの考察:これまで開催してきた、事業改善につながる「ロジックモデル(セオリー評価)」を活用した評価設計のためのワークショップの意義などについて、佐々木(2022)、源(2022)、里口・佐々木(2022)で考察した。
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