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2020 Fiscal Year Annual Research Report

全ての匂い分子の定量化を目指したヒト嗅覚受容体発現細胞アレイの開発

Research Project

Project/Area Number 20K20370
Allocation TypeMulti-year Fund
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

黒田 俊一  大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (60263406)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 立松 健司  大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (00322743)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2021-03-31
Keywords嗅覚受容体 / バイオセンサー
Outline of Annual Research Achievements

嗅覚情報だけはヒトが感知可能な匂い分子全て(数十万種類)を表現する基本臭が存在しないため、「正確な表現と再現」が困難であった。一方、食品、飲料、醸造品、香粧品等のヒトが直接触れる製品開発において、味覚と嗅覚に基づく官能試験は非常に重要であるが、試験官の資質に大きく依存するため、再現性やハイスループット性が極めて低く、何よりも官能試験結果の正確な共有が困難であった。我々は嗅覚情報の「正確な表現と再現」を実現するためには、まずはヒトが感じることができる匂い分子全てを正確に測定するための「センサー」と「新しい表現方法」を開発する事が必要と考えた。前々年度に完成した「ヒト嗅覚受容体発現細胞アレイ」のプロトタイプに、カルシウムインジケータの改良、アレイ固相からの遺伝子導入法の改良、嗅覚受容体発現細胞に導入するシャペロン群の改良、検出用光学系の改良、得られた波形データの解析プログラムの改良(大量のノイズを含むので1細胞解析した後、AIを用いてデータを平準化)などを行った。その結果、様々な匂い分子を測定することが可能になり、イソ吉草酸の測定では、ヒト嗅覚を超える感度を発揮することが判明した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2020 Other

All Journal Article (2 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] ヒト嗅覚受容体センサーによる嗅覚情報のデジタルデータ化 -新しい匂い・香りビジネスの創出2020

    • Author(s)
      久保賢治、黒田俊一
    • Journal Title

      中国創研

      Volume: 24 Pages: 25-33

  • [Journal Article] AIを活用したヒト嗅覚受容体応答の網羅的解析2020

    • Author(s)
      佐藤翔、山﨑智子、立松健司、黒田俊一
    • Journal Title

      生産と技術

      Volume: 72 Pages: 78-80

  • [Remarks] 研究室ホームページ

    • URL

      https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/smb/index.html

URL: 

Published: 2021-12-27  

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