2019 Fiscal Year Annual Research Report
ウエアラブル端末を用いた高齢者の認知機能に影響する歩行パラメータと修飾要因の検討
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18H05389
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
玉腰 暁子 北海道大学, 医学研究院, 教授 (90236737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角家 健 北海道大学, 医学研究院, 特任准教授 (30374276)
鵜川 重和 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (40706751)
森 太郎 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (70312387)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 歩行パラメータ / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
自立した生活を営むためには、自身の力で思うところに動けること、すなわち歩けることが基本となる。本研究は、北海道内6町在住の介護認定を受けていない70‐79歳を対象に、非侵襲、簡便かつ同時に複数のパラメータを測定できるウエアラブル端末を用いて歩行パラメータの把握を行い、その後の認知機能低下との関連を検討すること、さらに、その関連を修飾する身体機能、冬季及び夏季の身体活動を含む生活習慣、屋内環境、近隣環境を探索し、認知機能低下に資する介入可能要因を明らかにすることを目的としている。 今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、予定していた対面での調査を断念した。しかし、北海道の各町に居住する高齢者が、新型コロナウイルス感染対策のために自粛を求められ、結果的に身体活動度が低下するとすれば、筋力や認知機能の低下につながることが懸念される。そのため、自粛による活動低下が、歩行パラメータと認知機能の関連にどのような影響を与えるかを確認することは重要な課題と考えた。そこで、2018年度の調査対象者を含む5町(1町では調査継続が許可されなかった)の高齢者を対象とした郵送自記式調査を実施した。回収は約70%から得られ、外出頻度が1年前と比べて「減っている」が37%、「とても減っている」が8%あり、特に「とても減っている」群では他に比べて1年以内の転倒経験が多くみられた。現在、さらに詳細な集計を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、対面での調査ができなかった。一方、自粛を求められ、結果的に対象者の活動度が低下するとすれば、それが歩行パラメータと認識脳の関連にどのような影響を与えるかを確認することは重要な課題と考え、2018年度調査協力者も含めた郵送自記式調査を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は2018年度の対象者に対する追加的な調査を行い、歩行パラメータが認知機能の維持/低下を予測しうるかのデータを得る予定である。さらに、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための自粛がこれらの関連に与える影響を検討する。
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