2022 Fiscal Year Research-status Report
生理環境下での細胞測定に適した近接場テラヘルツ顕微鏡の開発とその応用
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20K20536
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
芹田 和則 大阪大学, レーザー科学研究所, その他 (00748014)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Keywords | テラヘルツイメージング / 局所テラヘルツ分光 / 細胞計測 / ラベルフリー / 癌イメージング / 非線形光学 / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
構築したテラヘルツバイオ顕微鏡であるSPoTS顕微鏡において、空間分解能を数マイクロメートルまで改善することに成功した。これは発生するテラヘルツ波の波長の約400分の1に相当する。これを波長1.5μm帯フェムト秒ファイバーレーザー、アパーチャーレスのシステム設計で達成することができた。サンプルとして主に癌細胞や微小な生体関連サンプルを取り上げて、局所テラヘルツ分光とイメージングを行った。その結果、一部のサンプルにおいて、その特性に関わる特異な信号応答の変化を観測することができた。現在も引き続き、専門家と活発に議論を行っている。 また、将来的なテラヘルツ診断システムとしての利用を視野に、新しく機械学習を取り入れ、取得した癌テラヘルツイメージから正常組織と癌組織とを識別する画像処理法を構築した。さらに様々な微小な生体サンプルを3次元復元できるプロトコルを新しく提案・構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
顕微鏡の性能としては当初目標に掲げていた光学顕微鏡に近い使い勝手のテラヘルツバイオ顕微鏡ができたと考えている。研究代表者が知る上でもテラヘルツ顕微鏡としては最高性能であると考えている。画像処理などの整備もおおむね順調に進み、プロトタイプとしてまずまずの性能を確認した。一方、生体関連サンプルのデータ収集と議論が一部で遅れており、テラヘルツ領域におけるその振る舞いを早急に調査する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
病変部位の識別をより精度高く行えるよう、画像処理法の改善と、より多くの教師データ取得を行っていく。また、一部遅れている生体関連サンプルのデータ収集を早急に行い、テラヘルツ領域における振る舞いを議論する。得られた成果を将来的なオンサイトテラヘルツ診断システムに利用できるようシステム整備する。
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Causes of Carryover |
研究員もしくは技術補佐員を1名雇用し実験補助を行ってもらう予定であったが適当な人材が確保できなかった。これらを繰り越し次年度に執行する。
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Research Products
(13 results)