2022 Fiscal Year Annual Research Report
Sub-classification of exosome based on the superficial chemical structure
Project/Area Number |
20K20567
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
久保 拓也 京都大学, 工学研究科, 准教授 (20374994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 雄介 東北大学, 理学研究科, 准教授 (90583039)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | スポンジモノリス / エクソソーム / コロナウイルス / クロマトグラフィー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,スポンジモノリスの数十ミクロン以上の細孔に基づく透過性及びタンパク質固定化機能を利用した生体関連ナノ粒子のクロマトグラフィー分離について検討した。通常の分離剤では分離が困難であると予想される,細胞外小胞(エクソソーム)や新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を対象として,スポンジモノリスの分離場としての可能性について検証し,いずれにおいても,高速,高効率な分離・濃縮が実現した。 また,エクソソームの分離に関しては,リン脂質と特異的に相互作用する酸化チタン (TiO2) とスポンジモノリスとの新規ハイブリッド化分離剤を創製した。得られた分離剤をスピンカラム等の固相抽出カラムに充填し,細胞培養上清を通液後強塩基で溶出させることによりエクソソームを簡便かつ迅速に精製することに成功した。本法は効率性にも優れ,同じ量の細胞培養上清から一般的な超遠心分離法よりも136倍ものエクソソームを回収することができた。開発したTiO2-SPMは,生体ナノ粒子の煩雑な精製工程を省き,創薬や病理診断のための精製方法として応用可能である。
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Research Products
(3 results)