2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of super-efficient fish culture protocol without feeding
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20K20574
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
三浦 猛 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (00261339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 智恵美 広島工業大学, 環境学部, 教授 (90518002)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Keywords | 成長 / 成熟リスク / 給餌コントロール / 絶食 / 魚類養殖 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年までの研究の結果、ゼブラフィッシュによるモデル魚による解析および養殖漁場でのマダイを用いた実証試験のいずれにおいても、絶食処理は著しい成長促進効果をもたらすことが示された。さらに、マダイ養殖漁場での実証試験では、絶食処理は、産卵期を含む春季、および高水温期である夏季のいずれにおいても、絶食を行わない群に比較して、著しい成長促進効果が認められた。本年度は、ゼブラフィッシュならびに養殖マダイへの絶食処理により、主として肝臓での遺伝子発現の変化から絶食による成長促進効果のメカニズムを解析した。 ゼブラフィッシュでの絶食処理とその後の再給餌による肝臓での遺伝子発現の変化をRNAシーケンスによる網羅的遺伝子発現解析を行ったところ、絶食後に糖新生や脂質代謝に関わる遺伝子の発現が有意に上昇し、生殖関連の遺伝子が有意に低下していた。以上の結果から、絶食により成熟が抑えられること、絶食後の再給餌により成長速度が著しく増加することが明らかとなった。 養殖マダイでの絶食処理とその後の再給餌による肝臓での遺伝子発現の変化をRNAシーケンスによる網羅的遺伝子発現解析を行ったところ、夏季春季とも、絶食後に糖新生など代謝に関わる遺伝子群が有意に上昇していた。産卵期を含む春季に関しては絶食後に生殖関連の遺伝子群が有意に低下しており、絶食により成熟が抑えられることが示唆された。以上から、産卵期のマダイでは絶食により成熟が抑えられること、絶食処理による成長促進効果は、産卵期以外でも認められることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予定していた養殖漁場での実証試験は全て行うことができた。また、解析の結果は、当初の予想を上回るものであった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、生産者との交渉の末、ブリの養殖漁場での対照区を設置した絶食試験を行うことができることとなった。よって、今年度はこれまでのゼブラフィッシュおよび養殖マダイのサンプル解析に加え、ブリ養殖漁場での実証試験とその解析を行うことにより、絶食処理の魚類養殖での有用性を明らかにする。
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Causes of Carryover |
実験計画に変更はないが、ブリ養殖漁場での実証試験が次年度に完全な形で行われることになったため、そのための諸費用および解析の必要が出てきたため。
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Research Products
(2 results)