2022 Fiscal Year Annual Research Report
MOEMS made from candy and its applications in food services with VR technology
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20K20626
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
奥 寛雅 群馬大学, 情報学部, 教授 (40401244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 孝明 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (10378797)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 光MEMS / 飴 / 光学素子 / 料理 / サービスVR |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、(1)飴を素材とする粉末状再帰性反射材を実現するための鋳型開発、(2)飴による実像鏡の性能向上、(3)飴によるライトパイプの開発と応用実験、(4)食材による光ファイバーによるセンシング手法、について研究を実施した。 (1)飴を素材とする粉末状再帰性反射材を実現するための鋳型開発では、昨年度開発した微細な構造を1mm程度のサイズで分割するために、あらかじめ1mm程度の大きさの立方形状の鋳型に飴を流し込んで整形する手法について研究・評価を実施した。(2)飴による実像鏡の性能向上では飴の成形手法について改良することでより高い結像性能をもつ実像鏡の形成手法を研究・開発した。(3)飴によるライトパイプの開発と応用実験では、飴でライトパイプと呼ばれる光を導き、また意図したところで外部に光を放射することで発光する素子の形成手法を開発し、例えば料理の上にろうそく型のライトパイプを載せて発光させたり、ライトパイプを介してゼリーに光を導くことで料理自体が発光する新たな演出手法を研究・開発した。(4)食材による光ファイバーによるセンシング手法はUniversity of Campinas(ブラジル)グループとの共同研究であり、寒天で光ファイバーを作成し、その透過光から環境の温度や湿度、外力、印加電流などを計測する新たなセンシング手法を開発した。 また、研究期間全体を通して、飴製の微細再帰性反射材を形成するために必要な構造の作成手法を開発してその有効性を実証し、飴を素材とした2面コーナーリフレクタアレイによる空中像提示手法や、飴製ライトパイプによる新たな料理の演出手法の創出し、さらには食品を利用した新たな環境センシング手法の創出を行った。
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