2021 Fiscal Year Research-status Report
有機溶媒の利用を可能とする革新的2次元LC/IRMSの開発
Project/Area Number |
20K20639
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
川島 洋人 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (60381331)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Keywords | 安定同位体比 / 液体クロマトグラフ / 二次元LC / 有機溶媒 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年開発された液体クロマトグラフ/安定同位体比質量分析計(LC/IRMS)は水溶性成分の炭素安定同位体比の高精度分析を可能にした。その結果,様々な食品偽装を見分ける応用研究等が現在,海外では報告され始めている。しかし,装置の制約として,対象物質は水溶性成分に限られることや,炭素安定同位体のみを対象としていることなど,未だに多くの課題がある。本研究では,LC/IRMSの用途拡大を目的として,溶離液に有機溶媒を使用することで疎水性成分を対象にし,また様々な元素の安定同位体比を対象にする等,画期的な装置開発を目指す。 令和3年度は,有機溶媒を利用した2次元LC/IRMS法の確立を目指し,成分をアミノ酸として,通常では分離不可能な成分を多数のLCカラムを用いて,ハートカットして分離する実験を行った。その結果,妥当な結果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和3年度は,二次元LCのための基礎実験及び応用実験を進めることができた。また,さらにLC/IRMSの改良を進め,論文執筆を行うことが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度では,有機溶媒に溶解する成分の安定同位体比や,有機溶媒を使用しないと分離しない成分の安定同位体比の分析を進める予定である。
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Causes of Carryover |
新規装置を購入するために,繰り越しを行った。
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