2020 Fiscal Year Research-status Report
Seek for technical factors of visual tools to facilitate medical information's communication in advanced scientific technique society
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20K20653
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
原木 万紀子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60778926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇野 毅明 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 教授 (00302977)
小山 晋平 東京藝術大学, 美術学部, 講師 (40884242)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | メディカルイラストレーション / Medical illustration / 人文知 / 芸術技量 / マルチモダリティ / Multimodality / 言語化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、医学の情報伝達を担う視覚ツール、メディカルイラストレーション(以下MI)の迅速かつ広域的な活用を目指し、MI作成における多様な技術がASによって代替可能なものと不可能なものに分けられるのではないかという仮説のもと、のと不可能なものに分けられるのではないかという仮説のもと、代替可能・不可能それぞれがどのような技術的要素を有しているのかを科学的に明らかにすることを目的としており、 伝達する情報、目的や使用相手が変わる際に生じるMI作成者間の描写の違いは、作成されたMIを比較し作成時の意図をアンケートおよびインタビュー調査することによって、 要素化可能なのではないかというResearch Questionを主に今季は探究を行なっている。 Research Questionに対応する本調査の実施のため、まずはじめに、2020年12月から1月にかけてプレ調査を、本調査実施先と同じ、東京藝術大学の大学院生及び助手、全5名に対して実施し、本調査で使用する雛形を整えた。同年3月より、本調査を開始し、郵送にて調査用紙と回答のために必要な道具を発送し、期日までに返送するという方式を取っている。2021年4月末日現在で、調査への協力者は、本研究で必要としている3分の1程度集まっており、6月を目処に調査終了の予定である。 調査終了後の解析は、計画当初、探索的協議としてあげているが、適宜準備を進めており、RQで得られた試料を元に、機械学習により代替可能な技術の検討および プロトタイプの作成に向けた情報分野研究者との協議を行なっている。調査で使用する元画像との比較を用いて解析を行う予定であり、外部の解析担当者と共に準備を行なっており、現在プレ調査で得たデータを使って、表出した表現手法を言語化しタグ付けを行い、解析のプロトタイプを実施中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナウィルスの蔓延により、当初予定していたよりも調査1件1件にかける時間と労力が増えており、予定よりもサンプル数を集めるのに少し時間がかかっているが、大きな遅れほどではなく、概ね順調に進展している。また、今後もコロナの状況次第であるが、インタビュー調査を予定しているため、前もって対面ではない代替の手段と、インフォームドコンセントの取得について吟味し、研究を継続していく。
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Strategy for Future Research Activity |
本調査で予定しているサンプル数が集まり次第、得られた結果の解析を実施し、2021年秋までには全ての結果を提示できるように手配を行う。また、得られた結果を受けて2021年末までに国際学術雑誌への投稿を行うための論文を執筆する。並行して、本調査と同じサンプルの数名に対してインタビュー調査を実施し、インタビューの結果は別の論文にまとめ投稿予定である。 また、本調査の資料を活用し、Webオンライン調査を実施し、本調査で得られたサンプルが、閲覧者にどのように映るのかに関する調査を実施し、合わせて学術雑誌への投稿を目指す。
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Causes of Carryover |
コロナウィルスのため、資金を当初の予定通り、使用することができなかった。物品の購入なども、大学へ行かなければできないが、教員も含め在宅勤務が推奨されていたため、初年度では資金の使用が行えなかったため、次年度へと繰越を行うこととした。
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