2021 Fiscal Year Research-status Report
Seek for technical factors of visual tools to facilitate medical information's communication in advanced scientific technique society
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20K20653
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
原木 万紀子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60778926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇野 毅明 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 教授 (00302977)
小山 晋平 東京藝術大学, 美術学部, 講師 (40884242)
西田 亮介 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (60632768)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | メディカルイラストレーション / Medical illustration / 人文知 / 芸術技量 / マルチモダリティ / Multimodality / 言語化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究で設定した2つの Research question(以下RQ)を探求するため、①-④の工程を実施しその結果を論文化し現在国際学術雑誌へ投稿を行いレフリーからの返事を待っている状態である(2022年5月現在)。 ◆ RQ1:伝達する情報、目的や使用相手が変わる際に生じるメディカルイラストレーション(以下M)I作成者間の描写の違いは、作成されたMIを比較し作成時の意図をアンケートおよびインタビュー調査することによって、要素化可能なのではないか 基本的な描写能力を有していると考えられる、東京藝術大学の学生32名に指定した医療情報のイラスト10パターンの作成、及び作成に関するアンケートを実施(①)。その中でも特に特徴的な表現をしていると判断した10名に対し追加で作成に関するインタビュー調査を実施した(②)①で作成したイラスト、アンケート結果、②のインタビュー結果を集約し解析を行い、作成時に込めた意図や目的に応じた描き方の違いに関する指摘の言語化を行い、意図と描き方の違いにより作成されたイラストにどのような差が生じるのかを確認し(③)、得られた結果は、RQ2を実施する際のアンケート項目として用いた。 ◆ RQ2: RQ1で作成されたマルチモダリティな視点が組み込まれたMIは、情報の受け手にそ の意図が十分に伝達されうるのか RQ1で作成した言語化された項目を使い、イラストに込めた意図や描き方の違いが情報の受け手にどのように伝わるのかを、オンラインにてアンケート調査を実施し問いの探求を行った(④)。特に否定的な意図の一致がコンテンツの関心に影響を与える可能性等の結果が得られ、得られた結果を論文としてまとめ、現在PLOS Oneに投稿中であり、投稿に際してmedRxivへPre-pront版を投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
メインの調査は終了し、現在論文を投稿中であるため、研究における重要な作業(論文投稿以外)についてはほぼ完了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、①-④で得られたデータを用いて更なる論文での結果の報告と、あらかじめ設定していた探索的な調査を実施する予定である。 1)①で得られたイラストの技術的な特徴の言語化 ①の調査で得られたイラストに対して、それぞれどのような技術が使用されているのかを、同様に描写技術を有するコーダー3名により言語化を行い、基本的な技術、もしくは個人に帰属する個人的な技術の炙り出し、また最も使われた技術を炙り出し、その結果を論文としてまとめ投稿、アクセプトを目指す。 2)1)で得られた言語化されたそれぞの技術を解析し、機械学習によってそれらを学習させ、ある程度基本的なイラストの生成を試みる。この点は、探索的な試みであり、実際に機械学習の知識・技術保有者と協議をしながら、進めていきプロトタイプとして示す。 3)論文として提示が難しい結果については、シンポジウムや、報告書としてまとめ発表を行っていく。 なお上記1)-3)については、研究代表者が育児休業に伴い2022年度の研究実施を一時中断しているため、中断後に行うものとする。
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Causes of Carryover |
研究全体の流れの中で論文の投稿が後ろ倒しになったため、それに係る投稿費用等が未使用であったため。今後、論文採択時のオープンアクセス費用等に使用予定である。
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