2020 Fiscal Year Research-status Report
Study on De-territorial Regional Sciences focusing on Creativity of Modern Rural Area
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20K20682
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
野田 邦弘 鳥取大学, 地域学部, 特命教授 (50403366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 潔 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (10805534)
家中 茂 鳥取大学, 地域学部, その他 (50341673)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 過疎地 / 創造性 / 地域再生 / 移住者 / 内発的発展 / 創造農村 / 文化 / 人口減少 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究「『近代的僻地』におけるクリエイティビティに注目した脱領域的地域研究の構築」では、創造性を活かした文化的取り組みにより人口減少を食い止め、地域活性化を実現するなどの成果をあげている国内外の小規模地方都市や農山漁村等条件不利地を調査し、そこに働く地域活性化のメカニズムを明らかにすることを通して過疎地における内発的発展の政策開発に貢献することを目指している。 しかしながら,新型コロナの世界的蔓延による渡航制限措置のため海外調査は実施できず、国内調査も大きな制約を受けたため、2020年度の調査研究は不十分なものとなった。実際に2020年度調査に訪れた地域は、鳥取県内では八頭町、大山町、岩美町、鳥取市河原地区、兵庫県豊岡市、広島市皆賀地区であった。広島市の場合は、市郊外の住宅地においてかつて園芸卸売業を営んでいた農園を交流創造拠点としてリノベーションし、あわせて住宅開発を行うという、文化を重視した住民参加型の住宅開発に取り組むプロジェクトであり、新しいコミュニティ形成プロジェクトのスタートに参加しながら、参与観察を行った。https://minagarten.jp。 また、文化庁がすすめる文化芸術創造都市事業のひとつである「創造農村ワークショップ」を今年度開催する創造都市ネットワーク日本の幹事都市のひとつ丹波篠山市の担当者と連絡をとり、同ネットワークとの連携を構築する準備を行った(研究代表者も同ネットワーク会員となり、創造都市ネットワーク日本と連携しながら研究をすすめつつある)。 研究代表者は、令和3年3月で鳥取大学を退職し、令和3年度からは横浜市立大学大学院都市社会文化研究科客員教授として本研究を継続するが、研究分担者の変更など研究体制の強化を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナの世界的蔓延による移動制限のため、海外調査はできず、国内調査も鳥取県内など近隣地域の調査が中心となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
海外調査については準備を行うとともに、文化による地域活性化に詳しい国内外の研究者と相談しながら調査を行う。各国でウイルスワクチンの接種が進んでいることもあり、状況を見ながら遅れている海外への渡航調査を立案実施していく。また、創造都市ネットワーク日本(CCNJ)やユネスコ創造都市ネットワークなど関係機関の協力を仰ぎながら、文献アドによる調査地域の下調べとキーパーソンとの接触を進める。 研究代表者の所属機関と居住地の変更に伴い、創造都市、創造農村研究に関する研究分担者の変更を検討する。
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Causes of Carryover |
海外および国内の現地調査出張が新型コロナの世界的蔓延のためほとんど実施できなかったため、未執行額が発生した。2021年度はコロナ蔓延の状況を見極めつつ、可能な範囲で現地調査を実行していく。
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Research Products
(3 results)