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2023 Fiscal Year Research-status Report

超高齢社会における「ことば」の研究―異世代共生のための語彙体系モデルの構築―

Research Project

Project/Area Number 20K20703
Research InstitutionMeikai University

Principal Investigator

佐々木 文彦  明海大学, 外国語学部, 教授 (30215727)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 遊佐 昇  明海大学, その他, 名誉教授 (40210588)
津留崎 毅  明海大学, その他, 名誉教授 (50217387)
大津 由紀雄  関西大学, 外国語学部, 客員教授 (80100410)
嶋田 珠巳  明海大学, 外国語学部, 教授 (80565383)
Project Period (FY) 2020-07-30 – 2025-03-31
Keywords超高齢社会 / 異世代間コミュニケーション / 知的健康寿命 / 語彙 / 語義の変化 / 介護
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、超高齢社会における「ことば」の問題について、高齢者が若年層、特に子どもたちとコミュニケーションを図る上で障害となる課題を発見し、その課 題を解決することによって高齢者の「知的健康寿命」の維持を図るために何ができるかを探ろうとするものである。そのために本研究では高齢者と子どもの知的 触れ合いの場=現代版桃源郷を構築することによってそれぞれのグループにどのような効果がもたらされるかを検証する。中心的視点はことばであり、研究分担 者それぞれの専門性を十分に活かした桃源郷パラダイムの構築を行う。
2022年度以降、下記のイベントおよび聞き取り調査を実施することが出来た。 1)2022年9月 品川区立大井第一小学校(校長 藤森克彦)コミュニティ・スクールにおいて、小学校6年生の4クラスの児童131名と同窓生のべ24名との交流イベントを実施し、会話場面を録画して分析を進めた。2)2022年9月 秋田県秋田市の介護施設「きらら」において、介護関係者の聞き取り調査を行った。3)2023 年1月および2月 宮城県仙台市の「八木山市民センター」において、シニア大学の運営担当者(センター職員)4名、シニア大学の運営委員(高齢者の学生)10 名に聞き取り調査を行った。4)2023年2月 秋田県大仙市の介護施設「リライエ大曲」において、入居者の聞き取り調査を行った。5)2023年7月28日・8月5日 宮城県仙台市の「八木山市民センター」においてスマホ教室に参加する高齢者をサポートする高校生や大学生とのやり取りを録画し、コミュニケーションの様子を観察した。
上記の調査結果を詳細に分析し、さらに追加の調査を実施すべく、2024年度において成果をまとめる予定である。また、2024年度は、秋田県秋田市の介護施設において、入居者の自分史作成過程における入居者と介護士とのコミュニケーションを観察する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

3年間の研究計画の2年目まで新型コロナウイルス感染症の感染状況が収束せず、研究活動の中心である肝心の交流イベントが開催できなかったが、2022年度において、4件のイベント・聞き取り調査を行うことが出来、2023年度においても3件のイベントを実施することが出来た。さらに研究機関を延長して2024年度においては介護施設で録画を行う計画が経っており、2年間の期間延長があったものの、概ね当初の目的達成に向けて研究を推進することが出来ると考えている。

Strategy for Future Research Activity

2023年度までに7件のイベントを実施し、アンケート結果及び録画データを収集することが出来た。2024年度においては、介護施設において入居者の自分史を制作するにあたって、介護者が入居者に行うインタビューの録画資料を分析することによって異年齢者同士のコミュニケーションギャップの有無を観察する。そして、2022年度以来収集してきたデータを分析し、異年齢者間のコミュニケーションの特質について考察することにする。

Causes of Carryover

2020年度および2021年度において交流イベントが実施できなかったため、2年間の予算執行の遅れが生じたため次年度使用額が生じている。
2024年度においては、介護施設のインタビュー録画データの収集およびその分析、イベント実施のための会議費および旅費等を支出する予定である。

  • Research Products

    (6 results)

All 2023

All Presentation (5 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Invited: 3 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 「言語教育の現状と問題点」2023

    • Author(s)
      大津由紀雄
    • Organizer
      日本外国語教育改善協議会大会
  • [Presentation] ‘Crossover Phenomena and Echo Questions’(「交差現象と繰り返し疑問文」)2023

    • Author(s)
      嶋田珠巳
    • Organizer
      18th International Pragmatics Conference(第18回 国際語用論学会)
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 「CGELが採用する品詞分類について―前置詞の扱いを中心に」2023

    • Author(s)
      嶋田珠巳
    • Organizer
      JAELL(日本英語英文学会)第33回年次大会<専門領域横断的シンポジウム>
    • Invited
  • [Presentation] 今さら人に聞けない日本語のなぜ ー 内からの目と外からの目 ―2023

    • Author(s)
      佐々木文彦
    • Organizer
      宮城県仙台市 八木山市民センター 日本語ティールーム主催公開講座
    • Invited
  • [Presentation] 日本語教師だから知っておきたいことばの話2023

    • Author(s)
      佐々木文彦
    • Organizer
      日本言語教育情報センター
    • Invited
  • [Book] 英語の教室で何ができるか「生徒の心に火をつける」2023

    • Author(s)
      大津 由紀雄
    • Total Pages
      224
    • Publisher
      開拓社
    • ISBN
      978-4-7589-2391-0

URL: 

Published: 2024-12-25  

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