2020 Fiscal Year Research-status Report
多様な職場の談話コーパス構築と談話研究に基づいた共修ワークショップの提案・実施
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20K20708
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
村田 和代 龍谷大学, 政策学部, 教授 (50340500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 悦子 三重大学, 人文学部, 教授 (00240276)
大平 幸 山梨学院大学, グローバル・ラーニング・センター, 特任講師 (80776831)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 職場談話 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、採択時期の関係上、年度の後半に研究プロジェクトをスタートさせた。 複数回研究会を開催し、研究代表者及び研究分担者がこれまでに収録したデータ分析に基づき、どのような場面でミスコミュニケーションが起こりうるかについての知見の共有と、本プロジェクトで目指すワークショップに関連する教材(日本語教育で用いられているビジネスコミュニケーション教材)の調査・収集を行った。 年度末の3月26日に、オンライン公開研究会『職場のコミュニケーション研究の可能性―多文化共生に向けて』を開催し、実際に外国人人材を雇用している企業のCEOからの講演と、研究代表者及び研究分担者からの研究報告を行った。3件の研究報告のタイトルは次の通りである。「職場のコミュニケーション研究について―方法、意義、可能性」「中国人技能実習生と日本人スタッフをつなぐために―養鶏場における作業マニュアルの導入―」「対話をとおして外国人スタッフとともに働く環境を作る・関係を築く―職場の日本語Can-do statementsが拓く可能性―」 加えて、新たな研究協力先の開拓も必要であるという結論に至り、それぞれのネットワークを通じて、企業や関連組織にコンタクトを取り始めた。 一方、コロナ禍で対面の研究会の開催や、現場でのフィールドワークや収録はできない状況が続いている。2020年度の研究活動は、オンラインでできることを最大限の工夫をして進めてきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
申請時の計画の一つである多様な職場談話コーパス構築については、個人情報保護の観点や収録の際に協力先と交わした誓約書の諸条件を細かく精査した結果、本プロジェクトのために共有することが難しいケースがあることが判明した。したがって、本プロジェクト用に新たに協力先を見つけて収録させていただくという方向で進めるという結論に至った。しかしながら、コロナ禍で、現場の収録やフィールドワークが実施できない状況が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
職場談話の収録や現場のフィールドワークに協力いただける企業の開拓と訪問を開始する。コロナ禍が落ち着いた段階でフィールドワークや収録を開始する予定である。並行して、コロナ禍が続く場合のデータ収集の方法について模索する。
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Causes of Carryover |
予定していた海外出張が実施できなかったことと、2020年度雇用を予定していたリサーチアシスタントが雇用できなかったためである。2021年度は予定通りリサーチアシスタントを雇用する。海外出張については、状況に応じて、可能になり次第調整を開始する。
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