2022 Fiscal Year Research-status Report
EU域外国境管理と移民保護の思想と実践―欧州委員会、Frontex、受入施設
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20K20735
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
荒又 美陽 明治大学, 文学部, 専任教授 (60409810)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 正典 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (10155640)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Keywords | 移民 / 難民 / 非正規 / マイノリティ / 人権 / 日本 / フランス / トルコ |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はCOVID19による海外渡航に関する規制がかなりゆるくなったが、夏の第七波の流行の影響などで、やはり海外調査を中止せざるを得ない状況があった。2021年度に続き、三浦尚子さんおよび義澤幸恵さんに調査協力を仰ぎ、日本およびオランダでの移民とマイノリティの状況についての研究を進めていただき、情報共有を行うことで、フランスの状況を明確化することを試みた。 三浦さんには川口と牛久での通年にわたる調査、義澤さんには3月におけるオランダ各地での調査を依頼した。10月には三浦さんと荒又で研究ワークショップを開き、その際に佐藤香寿実さんにフランスのイスラモフォビーについて、須崎成二さんに日本の性的マイノリティの研究について、それぞれ知識提供をしていただいた。須崎さんの研究については、『駿台史学』での論文執筆も依頼した。研究会には、コメンテーターとして、中澤髙志さん、見原礼子さん、杉江あいさんにも加わっていただき、今後の研究協力について議論を行い、新たな科研組織による研究を進めていく用意ができた。個人的な研究成果については、学内紀要での発表を準備しているところである。また、移民の定着について、オギュスタン・ベルクの北海道研究の一部を翻訳・発表した。 研究分担者の内藤は、メディア分析や研究分野の異なる専門家との対談による研究を進めている。とりわけアフガニスタンの状況について国連経験者との対談(『アフガニスタンの教訓 挑戦される国際秩序』)は、難民について考える際の重要な知識を提供するものとなった。また関連する一般向けの知識提供として、数回の講演のほかに、『教えて!タリバンのこと』(ミシマ社)、『トルコから世界を見る ちがう国の人と生きるには?』(筑摩書房)の出版を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヨーロッパ、トルコについての現地調査の遅れが最大の理由である。2023年3月に、研究代表者の荒又は短期でフランスにも滞在し、資料収集は進んでいるが、現地機関との関係づくりが進まず、聞き取り調査はあまり成功していない。他方、研究ネットワークについてはそれなりの広がりができており、その意味では成功している。また公刊している成果はそれなりの数になってきている。 2023年度に研究分担者によるトルコでの調査が実現すれば、まずは本科研研究の調査としては形ができてくるものと考えている
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Strategy for Future Research Activity |
既に述べたように、2023年度の現地調査と、これまでに収集した資料分析を進め、次の研究課題につなげていく。そのために、これまでに築いた研究ネットワークを生かし、新たな研究組織による調査を進める準備を行っていく。
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Causes of Carryover |
最大の理由は、昨年夏にコロナウイルス流行の第七波を迎えたことによって、研究分担者の渡航が中止されたことである。2023年度の早い段階で調査を行う予定となっている。
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[Book] 地理学事典2023
Author(s)
公益社団法人日本地理学会
Total Pages
842
Publisher
丸善出版
ISBN
978-4621307939
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