2023 Fiscal Year Annual Research Report
Qualitative Analysis of Workplace Environment and Improvement of Communication among Employees using Vice Information
Project/Area Number |
20K20757
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐々木 勝 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10340647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 知晴 立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (00733057)
山根 承子 大阪大学, 大学院経済学研究科, 招へい研究員 (40633798)
三浦 貴弘 大阪大学, 大学院経済学研究科, 招へい研究員 (60832342)
浅川 慎介 佐賀大学, 経済学部, 助教 (10962912)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Keywords | 職場環境 / チームの生産性 / コミュニケーション / 人的資源管理 / ラチェット効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
労働経済学やモチベーション研究を含む人的資源論の分野では、既に「従業員間のコミュニケーションが活発になるほど、自社内での課題解決能力は上昇する」ことが確認されており、従業員同士の結びつきと生産性の間に因果関係が存在することは、概ね共通見解となっている。その一方で、どうすれば従業員間の コミュニケーションが活発になるのかという疑問については未だ明らかにされていない。本研究では職場環境の向上を模索する企業の協力のもと、「職場環境の 改善によってコミュニケーションの量・質が向上するのか」をフィールド経済実験によるアプローチから明らかにした。 2023年度は、引き続き研究協力して頂いた企業(コマニー株式会 社)と共に追加実験を実施した。実験データを分析し、現在、途中経過ではあるが、初稿が完成した。2023年9月に開催された日本経済学会で研究成果を報告し、研究者だけでなく、出版社の人からも好評を得た。引き続き、後継の研究課題(基盤C)として、研究成果をブブラッシュアップする予定である。 その他の研究成果として、研究分担者(森知晴)らの研究チームが、ラチェット効果に関する経済実験を実施し、研究結果をまとめた論文がBulletin of Economic Researchに掲載された。ラチェット効果とは、前期の成果に基づいて次期の目標が設定される場合、達成の難しい目標設定を避けるために、前期の努力水準を引き下げる行為のことである。今回の実験では前期から次期に移行する確率によるラチェット効果の変化を検証した。そして、移行する確率が1以下の場合、ラチェット効果が減少することを明らかにした。
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