2021 Fiscal Year Research-status Report
The Compilation of Input Output Table of All Japanese Cities and Its extention to Social Accounting Matrix
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20K20764
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
菅 幹雄 法政大学, 経済学部, 教授 (50287033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 洋一 法政大学, 理工学部, 教授 (10288235)
居城 琢 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (50589463)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 市区町村 / 産業連関表 / 社会会計行列 / 経済センサス-活動調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
全市区町村の産業連関表の推計を行った。具体的には総務省統計局のオンサイト室において経済センサス-活動調査の個票データから市区町村別産業別売上(収入)金額の特別集計を用いて、「平成27年産業連関表 産業別商品産出表(V表)」(表頭は商品、表側は産業)のヨコ構成比を用いて、市区町村別産業小分類別売上(収入)金額を、市区町村別商品別売上(収入)金額に変換した。すなわち、全国の産業別商品産出構成比を用いて配分した。さらに農林水産業部門、公的部門、帰属家賃など、活動調査以外のソースから作成される部門を追加し、市町村別に本社活動の生産額を推計する。これらを市区町村別産業連関表の「タテ合計」とした。また産業連関表取引額表(全国)を本社表および現業表に分割し、本社は1部門にまとめ、この「タテ構成比」を求めた。そして市区町村別の「タテ合計」と全国の「タテ構成比」から一次的な表を計算し、これをバランス調整することにより、市区町村別産業連関表(Ver.1)を推計した。これにより全市区町村について経済波及効果および域内総生産(GDP)の計算が可能になり、地域分析が大きく発展することが見込まれる。現在は最終的な確認作業および製表作業を進めている。確認作業が終了され次第、東京都、神奈川県を対象として試験的に分析を行い、問題点等を洗い出す。とりわけ全国表V表を用いた産業別データから商品別データへの変換において問題点が起こることが予想されるので、それについて重点的に検討する。問題点を洗い出した上で修正作業(Ver.2の推計)を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス流行による自粛のため、総務省統計局のオンサイト室における市区町村別産業別売上(収入)金額の特別集計作業が遅れていたが、夏以降に精力的に計算作業を進めた。年度内に全市区町村産業連関表の推計を行った。現在は最終的な確認作業および製表作業を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
確認作業が終了され次第、東京都、神奈川県を対象として試験的に分析を行い、問題点等を洗い出す。とりわけ全国表V表を用いた産業別データから商品別データへの変換において問題点が起こることが予想されるので、それについて重点的に検討する。問題点を洗い出した上で修正作業(Ver.2の推計)を行う。さらに、付加価値部門から最終需要主体への所得分配の推計作業を実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス流行のため作業が遅れ、全市区町村産業連関表の最終確認作業および製表作業が次年度に持ち越しとなったため。学生アルバイトを4人雇用し、最終確認作業および製表作業を進める。
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