2021 Fiscal Year Research-status Report
ダウン症者のための認知機能評価尺度の開発と汎用化のための検討
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20K20779
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森藤 香奈子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (70404209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 明 長崎大学, 病院(医学系), 教授 (40325642)
黒田 裕美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (50512042)
高尾 真未 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (90882465)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | ダウン症 / 認知評価 / 情報評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018~2019年に高尾らが収集した日本語版CS-DSおよび日本語版DSQIIDのデータでは、CS-DSの原著に合わせて16歳以上の対象者で信頼性妥当性を検証した。2020年度に論文投稿、2021年5月発刊の学会誌に掲載された。 2021年度は、日本語版DS-DSの対象拡大と精度の検証のため、高尾らデータを用いてダウン症者の年齢を10歳以上として再分析を行った。1回目250名(10~15歳:46名,16歳以上:204名),2回目165名(10~15歳:25名,16歳以上:140名)について、評価者間評価,評価-再評価,内的整合性の検証を行った。結果、日本語版DSQIIDとの比較による基準関連妥当性は, 10歳以上すべての年齢の相関係数は0.738,10~15歳が0.747であった。探索的因子分析は,61項目中56項目が5因子に分類でき、因子内のCronbachα係数はいずれも0.6以上であった。以上より、10歳以上と対象年齢を拡大しても、信頼性と妥当性が確認できた。しかし、評価者間評価において、10~15歳の実行機能の級内相関係数は0.247と他の機能に比べて低値であり、育児関与の差異が影響していると考えられた。評価者の条件を検討する必要がある。しかしながら、より低年齢から使用できることで、認知発達のピークを簡便に確認できる可能性がある。 田中ビネー知能検査Ⅴとの比較については、コロナ禍の受診制限および各種申請書類に期限延長などの措置により、対象者確保に時間を要している。ダウン症者は予定症例数に達しているが、非ダウン症候群の対象が未達成である。2022年5月末には目標人数に達する見込みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
田中ビネー知能検査Ⅴとの比較については、コロナ禍の受診制限および各種申請書類に期限延長などの措置により、対象者確保に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
ダウン症者は予定症例数に達しているが、非ダウン症候群の対象が未達成である。2022年5月末には目標人数に達する見込みである。6月~7月でデータ収集及びデータコレクションの作成、8月~9月でデータ分析を行う。2023年3月までに、論文作成および学会発表のための準備を整えるが、関連学会への発表については、演題登録期間に間に合わない可能性が高く、2023年度になる見込みである。
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Causes of Carryover |
コロナにより研究打ち合わせおよびデータ収集機関への旅費が使用できなかったため。繰り越し予算の使用方法は、研究打ち合わせのための旅費、データ収集期間がやや延長したため、入力作業等を依頼する人件費に使用する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] ダウン症者のための認知機能評価尺度(日本語版CS-DS)の信頼性と妥当性2021
Author(s)
高尾真未, 佐々木規子, 近藤達郎, 今村明, 黒木良和, 黒田裕美, 本田純久, 宮原春美, 宮田海香子, 松本正, 森藤香奈子
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Journal Title
日本遺伝カウンセリング学会誌
Volume: 42(1)
Pages: 125-133
Peer Reviewed
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