2022 Fiscal Year Research-status Report
ダウン症者のための認知機能評価尺度の開発と汎用化のための検討
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20K20779
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森藤 香奈子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (70404209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 明 長崎大学, 病院(医学系), 教授 (40325642)
黒田 裕美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (50512042)
高尾 真未 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (90882465)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Keywords | ダウン症 / 認知評価 / 情報評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本語版CS-DSと田中ビネー知能検査Ⅴとの比較について、コロナ禍の受診制限および各種申請書類に期限延長などの措置により、対象者確保に時間を要した。ダウン症者は2021年度内に予定症例数に達したが、非ダウン症候群の対象は2022年8月末に目標人数に達した。カルテからの情報収集ののち、データコレクションを作成、統計解析の準備が整った状態である。現在、対象者の記述内容について、質的データを合わせて解析する準備を進めている。 対象者確保およびデータ収集に時間を要したため、日本語版CS-DSの汎用化に向け、臨床研究の評価に使用した。認知機能改善に効果が期待されるサプリメントを20~40歳代の成人ダウン症者124名に6か月間服用してもらい、服用前、6か月後に日本語版CS-DSを用いた評価を行った。得点化した日本語版CS-DSについて、対応あるt検定を行い、変化を検討した。日本語版CS-DSの総得点(開始時平均65.23,6か月後68.86,p<0.01)、および下位項目である実行機能(開始時平均38.58,6か月後40.86,p<0.01)および記憶機能(開始時平均19.41,6か月後20.39,p<0.01)において、有意な得点増加が確認できた。日本語版CS-DSの信頼性・妥当性を検証した論文(高尾ら,2021年)において、約半年のインターバルを置いたtest-retestでは,総得点およびすべての下位項目において、有意な得点変化はなく、今回の検証により、介入研究にも使用できることが確認できた。本報告は、現在査読進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象者のうち、非ダウン症者群のデータ収集に時間を要した。また、質的分析を追加するため、1年間の期間延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に行った10歳以上のダウン症者に対する日本語版CS-DSの妥当性の検証結果について論文を投稿する。また、日本語版CS-DSと田中ビネー知能検査Ⅴとの比較についての解析を進め、2023年度中に報告する。
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Causes of Carryover |
データ収集に時間を要し、論文投稿まで至らなかったため。2023年度は論文投稿、英文翻訳料に使用する。
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Research Products
(7 results)