2021 Fiscal Year Research-status Report
Why use Circle Activities in ECE and CSE?: Through Comparative and Cultural Studies
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20K20819
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
藤森 裕治 文教大学, 教育学部, 教授 (00313817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白川 佳子 共立女子大学, 家政学部, 教授 (20259716)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 輪になる活動 / 国際比較 / 文化論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、以下の問いを明らかにすることを目的としている。すなわち、1) 輪になるという物理的形態を伴う教育活動が本質的にもつ意味と意義は何か?2) 輪になるという文化事象にはどのような意味があり,人々をいかなる状態に導くのか?3) 輪になる教育活動と各国の文化的な特質にはどのような関連性があるのか?である。この目的を遂行するために、2021年度では以下の研究実績を得た。 〈教育実践場面の現地調査〉信州大学教育学部附属松本幼稚園、大町市立美麻小中学校、茶々そしがやこうえん保育園等と連携し、各学校園に円卓型コミュニケーションツール「えんたくん」(三ヶ日紙工)を配備して輪になる活動の実践研究が行われた。対象は3歳から15歳に及び、協力学校園におけるフィールドワークが実現した。 〈研究発表〉乳幼児期の母子関係と保育者・園児関係にかかる研究が行われ、特に不安定な3歳児未満の子どもに対して行う身体接触の特徴が考察された。2021年9月に開催された第30回欧州幼児教育学会年次大会(オンライン)にて、保育者養成が保育者のコミュニケーションスキルに与える影響について口頭発表が行われた。現代の言語環境・物的環境の変化と国語科教育の課題について検討し、研究成果をブックレットとして公開した。 〈実験調査〉大学生を対象とした輪になる活動の効果にかかる実験が行われ、この活動がもたらす効果として「団結力・一体感」の醸成が最も高いことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の蔓延にともない、海外への渡航調査を実施することができなかった。その代替措置として国内の学校園での調査研究等を拡充した。
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Strategy for Future Research Activity |
1.第31回欧州幼児教育学会年次大会(スコットランド・グラスゴー)にて口頭発表が承認され、現地にて研究協議を行う。 2.長野県大町市立美麻小中学校、暁星学園、信州大学教育学部附属松本幼稚園、茶々グループ保育園等と提携し、当該課題研究についてのアクションリサーチ を行う。茶々グループ保育園については、輪になる活動を実験群とした臨床研究を企画・実行する。 3.輪になる活動の教育的機能と効果、実践上の工夫にかかる講演、学会論文を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の影響で、国際比較研究に要する費用等が使えなかったため。
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