2020 Fiscal Year Research-status Report
Custom-made teaching material development for realizing comprehensive clothing life education using AI-based system
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20K20823
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
増田 智恵 三重大学, 教育学部, 特任教授(教育担当) (60132437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 かおり 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (80229955)
金崎 悠 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 助教 (90804667)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 教材開発 / 個別対応 / オーダーメイド / 教師と生徒の連携体制 AIの利用 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究内容】 初年度は教員養成課程における家庭科の衣生活領域の授業の「指導や教材の最適化」を検討するため,大学生対象の小学校家庭科の衣生活領域の知識・技能習得度調査による基本情報を収集を行い,多変量解析による分析を行った。 【方法】大学生372名を対象に(家庭科免許の取得希望者105名,その他免許の取得希望者267名),小学校家庭科の教科書を参考に衣生活領域の知識・技能習得度のレベルチェック表を作成し,調査期間2020年10月~2021年1月に調査を実施した。衣生活領域の知識・技能習得度に関して,縫製基礎・管理・縫製応用・着装をもとに20項目について,5段階による自己評価を依頼した。自己評価得点を用いてWard 法によるクラスタ分析を行った。 【結果】 教員免許状の取得を希望する大学生の衣生活に関する知識・技能習得度を以下のA~Dの4つのタイプに分類することができた。Aタイプ: 縫製や衣服管理の知識・技能に自信はあるが,着装の知識・技能が低い「着装に自信がないタイプ」,Bタイプ: 縫製・衣服管理の自己評価は低いが,着装の知識・技能が高い「着装優位タイプ」,Cタイプ: 縫製や着装に関する知識・技能に自信はあるが,衣服管理についての自己評価が低い「洗濯が苦手タイプ」,Dタイプ: 縫製に関する知識・技能が低いが,管理・着装の自己評価が高い「縫製技能に自信がないタイプ」が捉えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の基本の調査と結果は得られ,基本的衣生活に関する知識・技能習得度などについてのタイプ分類はできた。ただし,コロナ感染予防のため予定の中高生の全国的調査の準備と調査依頼が難しかったため,一部次年度に移行して2021年度の現在準備を行い,調査内容の精査を実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度実施の大学生372名対象の家庭科の衣生活領域の衣生活に関する知識・技能習得度などによる基本タイプをもとに,本課題である個別対応のためのさらに詳細な情報収集を,全国的に予定としてネットを用いて実施する。教師と生徒の連携体制として必要な指導タイプを明確に捉え,次年度のAI利用が実践できるシステム構成を設定する。なお,現状において調査依頼が遅れた場合,次年度予定のAI利用が実践できるシステム構成の詳細な検討を先行することで,内容の充実化を図る予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染予防を重視して,全国対象の中高生の調査を次年度に移行したため。調査費用を次年度に移動した。 使用計画として,全国対象の中高生の調査を実施するための調査対象の収集のための依頼と消耗品の費用とする。
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