2022 Fiscal Year Annual Research Report
外国人高校生の中退率7.4倍を改善する多言語対応版数学動画コンテンツの開発と普及
Project/Area Number |
20K20824
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
黒田 恭史 京都教育大学, 教育学部, 教授 (70309079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中俣 尚己 大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (00598518)
岡本 尚子 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (30706586)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 数学動画コンテンツ / 高校数学 / 多言語対応 / 数学教育 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研では、高校1~2年生の多言語版数学動画コンテンツ(日本語版、ポルトガル語版、中国語版、英語版、韓国語版、ベトナム語版)を計600本(50本×2学年×6言語)制作し、専用ホームページで公開することで、外国人の高校生の学習支援を行うことが目的であった。 2021年度までに高校数学1~2年生の「日、ポ、中、英、韓」国語版コンテンツ計640本{(1年51本+2年77本)×5言語)と、当初の予定になかった高校数学3年生の日本語版80本、中国語版44本、英語版38本の、合計802本を制作・公開した。 2022年度は、コロナ禍の影響で2年間翻訳可能な留学生が見つからなかったベトナム語版の制作と、高校数学3年生の多言語版の制作を行った。高校数学1年生と2年生のベトナム語版計126本を制作した。高校数学3年生の中国語版の残り36本、英語版の残り42本、さらには、ポルトガル語と韓国語の160本(80本×2言語)の、合計364本を制作し、専用ホームページで公開した。専用ホームページ http://www.math-kuroda.jp/ 一方、2022年2月以降のウクライナへの侵攻による数百万人の国内外に避難するウクライナの子どもの学習支援のために、本科研費の取り組みにおいて構築した翻訳システムと、クラウドファンディングによる約400万円の資金を用いて、小学校1年生から高等学校3年生までの算数・数学学習を母語で支援するウクライナ語版算数・数学動画コンテンツ580本を制作し、新たに開設した専用ホームページで公開した。専用ホームページ https://www.math-suport-ukraine.jp/ これらの動画コンテンツは、日本のみならず世界中に避難するウクライナの子どもの学習支援につながることとなった。3年間を通して、当初の600本の計画を大きく上回る1,746本の動画を制作した。
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Remarks |
上記HPは、文部科学省の「子供の学び応援サイトhttps://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/mext_00663.html」や「ウクライナから避難された保護者や子供への支援に関するリンク集https://casta-net.mext.go.jp/multilingual-contents/links-for-ukraine」で紹介されている。
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Research Products
(5 results)