2022 Fiscal Year Annual Research Report
Demonstration of an integrated cell processing device that revolutionizes minimally invasive prenatal diagnosis
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20K21100
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
関 実 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (80206622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 真澄 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (30546784)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | マイクロ流体デバイス / 医療診断 / 細胞分離 / 細胞検出 / リキッドバイオプシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度に当たる2022年度は,末梢血中の希少細胞の選別と評価を目指した展開を行った。まず,NBRCへの適用を見据えた展開をとしては,これまでに開発した細胞細胞セレクター,および,細胞ディテクターの更なる機能向上を目指した。特に,微小な細孔を形成した統合型流路構造を作製するプロセスをより効率的にするために,これまでの多孔性基材の利用に加え,トラックエッチ膜を組み込む手法を提案した。実際に,細胞サイズよりも小さい1ミクロン程度の微細孔を有する膜を組み込んだデバイスを用いたところ,細胞内部の分子および器官の染色評価において,これまでと同程度の効率を達成し,さらに細胞の変形を抑制できることを見出した。また,細胞セレクターとしても,まずターゲット細胞を濃縮し,非ターゲット(主に赤血球)を排除するシステムとして,細胞懸濁液から液体成分のみを抽出し,分離に利用する統合型デバイスの作製と評価を行った。実際にヒト血液サンプルを用いた実験を行い,NRBCとのサイズのオーバーラップが想定される白血球を分離できることが確認された。さらに,実際に in situハイブリダイゼーションを流路内において行うための検証実験も行った。これらの検証を通して,特に血液中に存在するような非接着性の有核細胞であっても,その細胞内の分子を高効率に染色し可視化するシステムの有用性を実証することができたものと考えている。
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