2021 Fiscal Year Research-status Report
インターヌクレオチド結合をスルホンアミドに置換した架橋型アンチセンス核酸の合成
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20K21245
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
清尾 康志 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (20313356)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | スルホンアミド核酸 / 環状ヌクレオシド / 配座固定 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度合成した塩基部にヒドロキシプロピル基、糖部にイソブチルオキシスルホニル基を有する誘導体の環化反応を行うための合成反応を行った。まずヒドロキシプロピル基水酸基をメシル化しアジ化ナトリウムとの反応によりアジドプロピル基に変換するとともに色ブチル基の脱保護を行った。ついで生じたスルホナド基をスルホニルイミダゾリル基に変換し環化反応の検討を行った。環化反応としてはアジド基を還元すると同時に分子内で環化反応が進行する反応を検討し、約30%の収率で環化生成物を得ることができた。 環化生成物についてそのコンホメーションを1H-NMRで解析したところ、東部の配座はS型に4'-5'炭素の回りの配座はtransに固定化されていることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の重要化合物である環状スルホンアミドヌクレオシドの合成と配座解析までは達成できたが、コロナ対策などで学生やスタッフの出校が8割に制限された影響などにより、オリゴヌクレオチドへの導入については未達成であった。
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Strategy for Future Research Activity |
合成と配座解析の完了した環状スルホンアミドの結果をもとに配座を最適化したスルホンアミド型核酸の合成とアンチセンス核酸としての性質評価を行う。
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Causes of Carryover |
本研究の重要化合物である環状スルホンアミドヌクレオシドの合成と配座解析までは達成できたが、コロナ対策などで学生やスタッフの出校が8割に制限された影響などにより、オリゴヌクレオチドへの導入については未達成であり消耗品の購入費用に残額が生じた。残額については、既に承認された研究計画に則り、配座が最適化されたスルホンアミド型アンチセンス核酸の合成とその性質評価のための消耗品購入に使用する。
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Research Products
(2 results)