2021 Fiscal Year Research-status Report
Neuronal control of gear for flapping flight
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20K21414
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
並木 重宏 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (40567757)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | はばたき飛行 / ハルテア / 飛翔神経叢 / ギアボックス / 神経細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請課題では,翅関節の動作を解明するため、神経活動の人為的な操作を行い、その表現型から制御機構を分析するアプローチを予定している。前年度に、Split-GAL4交差法を用い、3種類の神経細胞(対側性巨大飛翔介在神経, contralateral wing interneuron, cWIN)を新たに特定した。本年度も系統の探索を行い、cWINを標識する15の遺伝子系統の作出に成功した。この系統を利用し、分子標識を用いた軸索終末の分布解析を行った。シナプス前末端に局在するたんぱく質であるシナプトタグミンを標識することにより、cWINは細胞体と反対側の飛翔神経叢に軸索を持つことが分かった。今回明らかにされた新しい種類の巨大神経細胞の機能解析により、昆虫の飛行制御についての理解が進むことが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
飛行への大きな関与が推察される神経細胞について、これを標識する遺伝子系統を複数例作出することに成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
作出した遺伝子系統による神経細胞形態の定量的な解析を行う。研究成果を学術論文として発表する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響に伴って、研究活動に制限が生じたため。
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