2020 Fiscal Year Research-status Report
A new strategy for investigating GPCR-based physiologies by using rhodopsins
Project/Area Number |
20K21433
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
小柳 光正 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (30379276)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 光遺伝学 / GPCR / 感覚 / 生理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、ヒトゲノム中に約800種存在する大きな受容体ファミリーで、さまざまな生命機能を担う重要な分子である。しかしながら、作動薬(リガンド)が同定されないGPCRについては生理機能の解析が進まず、その結果、現在でも多数のGPCRは生理機能が不明のままになっている。 そこで本研究では、光感受性GPCRであるロドプシン類を代替受容体として、すなわち光を代替リガンドとして用いることで、リガンドが不明なまま、機能未知GPCRが関わる生理機能を明らかにするという、新しいGPCR研究ストラテジーの確立に挑戦している。その結果、2020年度は以下の研究成果を得た。
・このストラテジーの実証として、生理機能が予想しやすいフェロモン応答に着目し、ゼブラフィッシュのフェロモン受容体遺伝子のプロモーターの取得とプロモーターの制御下で蛍光タンパク質を発現する遺伝子導入ゼブラフィッシュの作出に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
フェロモン受容体遺伝子のプロモーターの取得とそれを用いた遺伝子導入体の作出については極めて順調であるが、コロナ禍による研究の制限により、全体的に研究に若干の遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
作出した遺伝子導入ゼブラフィッシュの詳細な解析を行い、フェロモン受容細胞の形態、投射先、シグナル伝達系などを明らかにするとともに、新ストラテジーの鍵となる、光受容タンパク質遺伝子のフェロモン受容細胞への導入を試みる。
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Causes of Carryover |
(理由)コロナ禍による研究の制限によって、予定していた物品購入に遅れが出たため次年度使用額が生じた。
(使用計画)次年度使用額は、予定していた物品を速やかに購入することで使用する。
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Research Products
(23 results)
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[Book] Optogenetics2020
Author(s)
Mitsumasa Koyanagi, Tomoka Saito, Seiji Wada, Takashi Nagata, Emi Kawano-Yamashita, Akihisa Terakita
Total Pages
675
Publisher
Springer
ISBN
978-981-15-8762-7
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