2021 Fiscal Year Research-status Report
増殖型ウイルス/CAR-T融合による革新的な癌免疫遺伝子・細胞治療技術の創出
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20K21580
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
小戝 健一郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (90258418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三井 薫 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (40324975)
伊地知 暢広 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (80380624)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 腫瘍溶解性ウイルス / CAR-T |
Outline of Annual Research Achievements |
PD-1抗体を中心とする免疫チェクポイント阻害剤の開発により、癌免疫療法は最有望の癌治療戦略と認識されたが、さらに次世代の癌免疫治療として世界的に開発が進むOV(腫瘍溶解性ウイルス)とCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞)は、本邦では独自の基盤技術開発が遅れている。但し従来のCAR-Tは、血液腫瘍に劇的治療効果を示すが、固形腫瘍には十分な効果を示していない。一方、研究代表者は遺伝子・ウイルス治療の分野で、まず独創的な癌免疫遺伝子治療法を世界に先駆け開発し、さらには次世代OVであるm-CRA技術を完全オリジナルで開発した。このプラットフォーム技術により第一弾で開発したSurv.m-CRA(サバイビン反応性m-CRA)は、基礎研究で従来・競合技術へ優位性の性能を示し、さらに非臨床開発も進め、骨軟部肉腫患者へのFirst-in-humanの医師主導治験を修了し、良好な結果を得た。よって本研究では、m-CRAと、CAR-T技術を融合し、効率的に全身性抗腫瘍免疫誘導ができる癌免疫治療技術を創出することを目的とする。この目的に沿った材料の構築や作製を行い、また解析や評価の実験系も確立して実験を行うことで研究を進めた。当該年度においては、昨年度からのin vitroでの発現ならびに種々の機能の解析の実験(腫瘍溶解作用、全身性抗腫瘍免疫誘導、その他)、動物でのm-CRA技術の解析のための実験系の作製や解析系の確立などをさらに進めた。また新しい遺伝子構築の検討なども行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前述の目的に沿った研究計画を具体的に立案し、新規の材料を構築・作製し、解析や評価の実験系も確立して実験を行うというように、研究を進めている。それぞれの材料の作製、機能検証の実験も進めてきた。新型コロナウイルス感染症による影響で、輸入量減少による資料の入手が困難(遺伝子工学の研究材料の受注、細胞、など)の理由から、一部の実験が止むを得ず遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
全く新たな癌治療技術を開発するという挑戦的研究である分だけ、各実験の結果によっては、新たな実験が必要になる。また新しい発想に基づく、新たな遺伝子構築なども出てくる。それぞれの実験を進めながら、適宜結果の解析を適切に行い、それに応じて適切な計画を随時検証しながら、研究を価値あるものに進捗させる。資料入手での遅れも同様に、実験を臨機応変に工夫して、最終的に目的を達成できるように進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響もあり、一部の材料の購入が予定通りできなかったこともあり、一部の研究費を繰越した。次年度、それらの材料を用いた実験については、繰り越した経費を使用して行う。前項記載のように、他の実験と合わせてできる部分や、実験の順番などを臨機応変に工夫して、できるだけ効率よく研究を進捗させる。
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Research Products
(10 results)