2021 Fiscal Year Research-status Report
子育て期早期の母親と父親の「睡眠負債」に迫る―健康促進はどのように実現できるかー
Project/Area Number |
20K21703
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
関島 香代子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90323972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 香奈子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80626094)
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00179532) [Withdrawn]
清水 悦子 茨城キリスト教大学, 文学部, 講師 (80824276)
関島 恒夫 新潟大学, 自然科学系, 教授 (10300964)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 睡眠 / 睡眠負債 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、身体の不調が引き起こすメンタルの不調(産後うつ等)が児童虐待、養育不全(ネグレクト)のリスク(健やか親子21(第二次))であることから、子育て期においてそれらを予防/健康増進することにより健やかな子どもの成長を支える方策を検討する。心身の不調を回復するために必要不可欠な睡眠が、両親と児の三者が相互に作用している状態を捉え、「睡眠負債」を生じさせない方略を検討することを目的としている。子育て期は、子どもの出生直後の、新たな親役割を果たすべく試行錯誤する時期から、その後の長期にわたり、子どもの発達とともに求められる親役割の変化、それにあわせて生活状態・睡眠状態の変化を試行錯誤していく。その中で、「睡眠」にはどのような相互作用があるのか/母親の睡眠不足と父親の睡眠不足はどのように解消されているのか、疲労回復が不十分な状態がどのくらい継続しているのか/「睡眠負債」がどのような影響を及ぼしているのか、どのような状況が睡眠の充足につながるかについて、検討する。 当初、乳児期の子どもをもつ両親を対象とした睡眠状態に関する縦断的観察研究(研究1)と子育て期を終えた女性の横断的健康調査(研究2)を計画したが、研究協力者を確保するために考えていた各施設と研究代表者/研究分担者所属機関が、コロナ感染症拡大への対応がとられる中、研究1について研究方法の見直しが随時に迫られ、計画通りの遂行が困難になった。遅れながらも、倫理委員会受審、承認を得ることができた。対象者募集まで進めた。研究2については、調査内容を見直し、倫理委員会の受審の準備が整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染症拡大に伴う、教育エフォートの増加、対象者施設の出入りの困難等により、研究対象者募へアクセスし、協力者を募集することに苦慮しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究内容を網羅するために研究期間を1年延長することを念頭に入れ、対象者の確保を柔軟に進め研究活動を促進していく。適時、研究代表者、分担者で進捗を確認し、キャッチアップを図る方策を検討し推進していく。
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Causes of Carryover |
研究計画が当初より遅れているため、当初当該年度に行う計画であった調査に必要な機材の費用、人件費が次年度に使用することになった。
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