2020 Fiscal Year Research-status Report
医療的ケア児の医療物資をiPadで画像認識しIoTで管理する災害備蓄アプリの開発
Project/Area Number |
20K21734
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
中井 寿雄 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (10708986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板谷 智也 金沢大学, 保健学系, 助教 (10765192)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / ICT / IoT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、電源が必須な人工呼吸器や吸引器等を要する医療的ケア児(医ケア児)が、訪問看護師等と一緒に自分の医療機器やバッテリー、医療衛生材料を①iPadのカメラで画像認識しサーバーの情報と照合、差異があった場合は通知し更新を促す機能、②画像認識情報からIoTによって使用期限や定量管理が可能な機能を備えた、当事者参画型災害備蓄アプリケーションソフト(備蓄アプリ)の開発である。 本研究は、前研究から継続して開発している「当事者参画型災害備えシステム(K-DiPS)」と連携させることで医療的ケア児や者の災害への備えに資する機能である。2020年11月にK-DiPS Soloをリリースしたが、その過程で使用する機器をiPadからスマートフォンで動作する仕様に変更した。そのために、①iPadのカメラで画像認識しサーバーの情報と照合、②画像認識情報からIoTによって使用期限や定量管理が可能な機能についても、スマホで動作するように仕様変更を行った。 2021年度は、仕様変更に伴う協議を行い、画像認識の機能に先立って、IoTによって使用期限や定量管理が可能な機能(IoTによるローリングストック機能)から優先的に開発する方針を決定した。コロナウイルス感染症による社会的混乱によって、対面での打ち合わせや、実証フィールドへの出張ができず、開発方針の共有化はできたものの詳細な打ち合わせが行えていない。現在、IoTを用いたローリングストック機能の開発について複数の自治体と民間企業に打診しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やや遅れている理由として2点が挙げられる。ひとつめは、使用する機器をiPadからスマートフォンで動作する仕様に変更したことである。そのために、①iPadのカメラで画像認識しサーバーの情報と照合、②画像認識情報からIoTによって使用期限や定量管理が可能な機能についても、スマホで動作するように仕様変更を行った。ふたつめに、コロナウイルス感染症による拡大によって、対面での打ち合わせや、実証フィールドへの出張が制限され、開発方針の共有化はできたものの詳細な打ち合わせが十分に行えていないためである。 今後は、基盤Bで開発している自治体用サーバーアプリの開発と連動して、IoTを用いたローリングストック機能から優先的に開発を進めていく予定で調整中である。
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Strategy for Future Research Activity |
基盤Bで開発している自治体用サーバーアプリの開発で協力が得られている自治体と、現在打診している自治体と協議を行い、2021年度には、IoTを用いたローリングストック機能の開発に着手する。 今後しばらくは、コロナウイルス感染症の拡大によって対面による打ち合わせや協議は制限される可能性が高く、先の予定を確定できないこと、協力者の感染リスクを考慮すると、協力が得られにくいことが課題である。対象者が目標人数に達しなくても開発が進められる方法を検討していく。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症により、現地での打ち合わせ、学会が全てオンラインとなり旅費等を支出しなかったために未使用額が生じた。2021年度は、感染状況をモニタリングしつつ現地打ち合わせ、開発に向けた協議、学会への参加、現地での実証に用いる機器の購入、アプリ開発、英文校正、投稿料に拠出する予定である。
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Research Products
(2 results)