2023 Fiscal Year Research-status Report
AIによる認知症高齢者のBPSD発現に至る行動パターンの解析に関する研究
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20K21737
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
木村 大介 名古屋女子大学, 医療科学部, 教授 (90513747)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2025-03-31
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Keywords | AI / 認知症 / BPSD / ビックデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
データ解析にAIを使用し,まったく新しい関連因子を見つけ,これまでにない戦略をAIが発見する事例が増加し,AIの導き出す戦略や方法論は,固定概念に縛られている研究者の発想を超えたとまで言われているが,AIを稼働するコストが莫大に及ぶことから,保健医療の分野でのAI解析は,実施困難な状況があった.しかし,AIを安価に利用できる環境が実現し,実績を積み重ねてきており,AIとは無縁であった保健領域でのデータ使用が可能となってきている.これらAIに要因分析と介入プランを構築させることで,研究者の考えの枠を超えた新たな介入仮説が立案でき,それに基づく介入プランはこれまでにないプランになると期待される.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響から共同研究者との共同分析の実施が遅れている.特に臨床現場に籍を置く研究協力者との対面でのデータ解析がほとんど実施できなったことが研究の遅延の主な理由である.
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Strategy for Future Research Activity |
研究の進捗は遅れているが,遅れたために新しい分析方法も見出すことができた.具体的には,機械学習の方法にランダムフォレストを実装したことにある.ランダムフォレストは,決定木分析を週百回繰り返しシミュレーションすることでモデルの正確性を飛躍的に向上させる手法になる.これら新たな分析手法を中心に分析進めたい.
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染拡大防止策の影響で,共同研究者との共同分析を実施する機会を設けることが困難であった.また,臨床に籍を置く研究協力者は院外での共同研究が制限されており,収集したデータの状況確認ができず,分析計画全体が中断した形となり,延期をせざるを得ない状況が生じたため.分析に要する費用は,分析用のPCとソフトウェアを共同研究者の人数分購入し,共同研究者に提供,担当部分の分析を依頼する予定である.これら物品を速やかに購入し,分析を進める計画である.
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