2020 Fiscal Year Research-status Report
動画像処理によるセンサレスでの姿勢・動作バランス評価システムの開発
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20K21754
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
建内 宏重 京都大学, 医学研究科, 准教授 (60432316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 恵 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (30715941)
市橋 則明 京都大学, 医学研究科, 教授 (50203104)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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Keywords | 姿勢 / バランス / 画像解析 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、高齢者や有疾患患者において問題となる姿勢異常やバランス能力低下について、ビデオカメラで撮影した動画像に対して画像処理を行い全身あるいは身体各部位の動揺を検出する新たな手法を開発することを目的としている。 今年度は、静的バランス(片脚立位保持)の評価に関して、動画像のみによる評価が可能か検証を行った。床反力計を利用し、片脚立位保持時の足圧中心動揺を計測し、同時に前方・側方から単眼カメラによる撮影を行った。動画像に対して、フレーム差分法を用いて身体全体の動揺スコアを算出した。前額面における動揺スコアは、床反力計により計測された足圧中心動揺と相関する傾向を認めた。 本研究結果は、床反力計など大型で高価な機器の使用が困難な環境においても、動画像の撮影のみによりバランス能力の評価が可能であることを示唆するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新規の解析手法を用いた実験を健常者に対して行うことができ、一定の結果を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
動画像解析により、片脚立位保持などに代表される静的バランスの評価が可能である可能性が示唆されたため、次に、ジャンプ着地動作など動的なバランス能力に関して、同様の手法を用いた評価の可能性を検証する。
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Causes of Carryover |
今年度は、静的バランスに対して動画像解析により評価が可能か否かを検証したものの、旅費等での支出がなかった。次年度は、動的バランスに対して、同様に新しい技術を用いて評価可能か検証する。
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