2020 Fiscal Year Research-status Report
What are the differences between normobaric hypoxia and hypobaric hypoxia?
Project/Area Number |
20K21765
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
荻田 太 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (50224134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 修 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (00372615)
中本 浩揮 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 准教授 (10423732)
田巻 弘之 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (40253926)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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Keywords | 常圧低酸素環境 / 低圧低酸素環境 / 呼吸循環代謝応答 / 内分泌応答 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】 本研究は、常圧低酸素環境と低圧低酸素環境において、種々の生理応答、認知機能などを検査し、両環境でどのような差異が生じるのか、また低酸素トレーニングをするとそれらの差異が消失するか、この2点について検討することを目的としており、令和2年度には「異なる酸素分圧、気圧下への一過性の曝露・運動が生体応答に及ぼす影響」について検討する予定であった。 【方法】 被検者は、メディカルチェックを受診し、健康状態に問題のない男子大学生10名とする。曝露環境としては、通常環境、常圧低酸素環境、低圧低酸素環境とし、低酸素条件は高地トレーニングに用いられる海抜2000m相当、国内高所登山に該当する海抜3000m相当を用いる。運動は、50%VO2max、および70%VO2max強度における30分間の自転車エルゴメータ運動とする。測定項目は、安静時および運動時呼吸指標、血圧、心電図、頸動脈血流量、動脈スティフネス。血液採取による血中逸脱酵素、ホルモン、炎症マーカー、酸化ストレス指標、認知機能とする。(すべて実施予定として記載されたものである) 【結果】 本研究は、人工的にシミュレートした低酸素環境(密閉チャンバー)内で実施せざるを得ないこと、同室内に多数の検者が入ること、また呼気ガスを扱うことなどの理由から、三密状態、COVID-19感染拡大の危険性を排除できないと判断し、令和2年度の実験を断念した。ただし、認知機能のテストに関しては新たな作問を含め、見直しを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
先述したように、本研究は人工的にシミュレートした低酸素環境(密閉チャンバー)内で実施せざるを得ないことに加え、同室内に被検者のみならず、多数の検者も入ること、また呼気ガスを扱うことなどの理由から、三密状態、COVID-19感染拡大の危険性を排除できないと判断し、令和2年度の実験を断念した。しかしながら、認知機能のテストに関しては、さらに本研究の趣旨に合致させることを目的として、新たな作問を含め、見直しを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究に関わる検者、被検者がCOVID-19ワクチンを接種し、可能な限りの感染予防対策を講じ、かつ周囲の感染状況等を総合的に鑑み、実験を安全に実施できると判断できた時点で、開始する予定である。尚、現時点では計画の具体的な変更などは考えていない。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大により、実験の実施が困難となり、物品購入や謝金の支出がなかったため、次年度使用額が生じた。次年度使用額は物品費及び人件費に使用予定である。
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Research Products
(3 results)