2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K21765
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
荻田 太 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授
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Project Period (FY) |
2020 – 2021
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Keywords | 常圧低酸素環境 / 低圧低酸素環境 / 呼吸循環代謝応答 / 内分泌応答 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
低圧条件にある高山では頭痛、睡眠障害や眩量等の体調不良をおこすことがある。このことは低酸素や低い外圧が人体に何らかのストレスを与えていることを示唆するものである。本研究においては健康状態に問題の無い男子大学生を対象として、通常環境、常圧低酸素環境、低圧低酸素環境への一過性曝露およびトレーニングが、生理応答および認知機能に及ぼす影響について解析する。低酸素条件は高地トレーニングに用いられる海抜2000m相当、国内高所登山の海抜3000m相当を用い、50%VO2max、70%VO2maxにおける自転車エルゴメータ運動を用いる予定であった。この条件を用いる研究では密閉した低酸素環境で同室内に多数の被検者が入り、密となる状態を避けられないこと、呼気ガス分析を行うため研究実施者も感染の危険がある等の理由からCOVID-19感染拡大の危険性を排除することができない。そこで本年度は若年健常者を対象に、通常環境にさらされている競技者と低酸素にさらされる機会の多い競技者で血液採取による血液像、血中逸脱酵素、各種機能マーカーの測定、ならびに不安尺度と心理状態の解析を実施した。今後も対象者数を増やすことで、低酸素にさらされやすい環境が不安心理や生理応答に与える影響を解析するためのデータの蓄積につながる。加えて低酸素環境に曝露した条件での運動によって、低酸素下でも通常環境に近づく生理応答を解析する予定であった。本研究は研究代表者の突然の逝去により、実施は不可能となった。
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