2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of Maritime Continent automatic dependent Air-sea observation Network (MaCAN)
Project/Area Number |
20K21852
|
Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
森 修一 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(大気海洋相互作用研究プログラム), プログラム長代理 (00344309)
|
Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2023-03-31
|
Keywords | 航空気象ビッグデータ解析 / ADS-B/ACARS / ラジオゾンデ観測 / インドネシア海大陸 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初計画における2021年度計画2項目に対して,その実績は以下の通りである. ①コロナ禍によりインドネシアへの観測機材設置が全くできなかったため,2020年度に引き続き国内(当機構本部屋上)における国内評価試験を実施中である.また,本分野の工学的研究で先行している電子航法研究所との共同研究契約を締結し,データ解析技術等について情報交換を図るなど研究推進を図っている.また,コロナ禍継続を前提として,亜熱帯気候ながらインドネシア海大陸域と類似環境である沖縄(琉球大学)における受信観測実施に向けた諸調整を実施するなど,研究代替手法についても検討中である. ②上記のように,インドネシアにて実施予定であった現業ラジオ観測との同時同地点相互比較が不可能となったため,当機構本部屋上受信データと国内現業ラジオゾンデ観測2地点(八丈島および館野)との比較検証を実施中であるが,水平距離が離れすぎている(~数100km)ため,まずまずの結果ではあるものの,その客観的良否の評価は難しい.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍の影響により,昨年度に引き続き2021年度も研究対象域であるあるインドネシアへの渡航が一切できないため,観測実施サイトにおける現地研究協力者との直接打合せも行うことすらできず,ひたすら国内における機器開発と評価試験実施に留めた研究活動となった.したがって,当初研究計画からは大きく遅れる結果となっている.
|
Strategy for Future Research Activity |
当初計画における2022年度は, ①前年度検討したADS-B変換データ最適補正を完成させると共に,準リアルタイム補正可能とするアルゴリズムを開発し,各受信局に実装する.②領域気候モデルによる観測地点毎の感度実験(ADS-B変換データ同化およびラジオゾンデ観測除去)を多数回試行し,ラジオゾンデ観測代替可能性について学会発表ならびに論文発表の上で議論を行い,その社会実装について検討する,であった. しかしながら,前述のようにコロナ禍の影響により2020-2021年度の実施計画の大半が未達成であるため,まずは引き続きコロナ禍の下で当該計画の実施を最優先とすると共に,2023年度への課題繰越しを前提とした研究体制再構築を図る.
|
Causes of Carryover |
コロナ禍により当初機材設置予定であったインドネシアへの渡航ができず,大半の主要研究計画が実施不可能であったため,2022年度以降に実施する予定である.
|
Research Products
(2 results)