2021 Fiscal Year Research-status Report
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20K21925
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
小山 晋平 東京藝術大学, 美術学部, 講師 (40884242)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 美術解剖学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の実績として、講義内で使用する解剖に関する図の提供、一般向けに美術解剖学を啓蒙する共著書籍の発行を行なった。 鳥類の美術解剖図制作の指針の制定のため、解剖に関わる図の制作を行い、美術系ではない生物一般系の大学の講義で使用してもらう機会に恵まれた。教員にはおおむね好評であったが、学生からの意見は聞けていないので、今後参考にするためにも聞く機会をもうけたいと考えている。 鳥類に限らず、動物一般の美術解剖学について、また鳥数種の骨格と体表の関係についてをまとめ書籍を発行することができた。(加藤公太・小山晋平共著『スケッチで学ぶ動物+人比較解剖学』玄光社 ISBN:9784768315569)美術解剖学への注目度は、様々な書籍の刊行からもわかるように近年少しづつ上がってきている。テキストの充実は分野全体にとって必要不可欠である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
美術解剖学研究や教育、また社会的な啓蒙活動に必要な図の制作や書籍の刊行ができた。コロナ禍にあり出張の自粛をせざるを得ない状況において、国内固有種の観察や海外の調査は行えなかったが、別のアプローチとして研究を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
講義内で使用する図については、使用後のフィードバックからの修正はまだ行われていない。また美術大学で使用することを想定していた図との乖離があった。制作すべき解剖図はイラストレーション同様、使用者によって必要な点が異なることがわかったので、その点を整理し解剖図制作の指針を明確にしていく。制作した図は、公表する場所が未定だが、広く手軽に使用できるように公開したい。
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Causes of Carryover |
海外、国内出張費用について、出張の自粛のため使用できず次年度に繰越し。 謝礼について、研究協力として支払う予定だった謝礼はコロナ禍のため、依頼自体することができず、研究者自身での作業となったため、謝礼は発生していない。繰越し可能であれば図の制作やフィードバックに関して依頼する際の謝礼とする。
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