2022 Fiscal Year Research-status Report
学習方略に関する信念に基づいた講義理解支援プログラムの開発
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20K21994
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
三宅 若菜 東京経済大学, 全学共通教育センター, 特任講師 (30882336)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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Keywords | 講義理解 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、講義理解支援プログラムを開発するため、大学留学生の講義理解の学習方略に関する信念を明らかにすることを目的としていた。この研究を実施するための対象者は、中国人大学留学生であり、その予定で研究準備を進めていた。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大により、対象となる中国人大学留学生が来日できず、対象となるデータ数を確保できず、調査ができなかった。そのため、最終的なデータ数を確保した調査は最終年度にゆだねることにした。 予定していた内容の研究内容を、中国人留学生へのインタビューによるパイロット調査に切り替え、実施した。中国人大学留学生への調査データ収集および分析は終了し、考察を行っている。調査の準備と並行して、全体の研究課題などの解明及び研究論文の収集とその検討などにも取り組んでいる。これに関連した資料文献の収集と問題点の整理などは進展している状況にある。 また、講義理解支援への方策を探るべく、メタ認知を活用した読解支援授業実践も試みた。メタ認知を活用した読解支援授業実践は、日本人大学生2-4年生約30名を対象に実施された。現在、実践を調査分析し、その成果と問題点の整理をまとめたところである。ここで明らかになった読解支援授業実践の成果と問題点は、日本人大学生だけでなく大学留学生にもあてはまるものであるのかを検討するため、実践内容を再構築し、実践の準備を現在行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染拡大により、対象となる留学生の多くが来日できなかった。留学生を対象とした講義理解を促す講義の実践や、留学生を対象とした質問紙調査等に必要な中国人留学生の確保は不可能であった。そのため、予定していた内容のパイロット版に切り替え、中国人留学生へのインタビュー調査を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
パイロット調査結果に基づき、質問紙調査を行い、論文執筆を予定している。留学生教育の参考とするだけでなく、初年次教育への提言としてまとめていきたい。
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Causes of Carryover |
本研究対象となる中国人大学留学生が来日できず、対象となるデータ数を確保できず、調査ができなかった。そのため、最終的なデータ数を確保した調査は次年度にゆだねることにした。また、講義理解支援への方策を探るべく、メタ認知を活用した読解支援授業実践も試みた。次年度は日本人大学生だけでなく大学留学生にも実践し、検討する。
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