2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K22092
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
酒本 隆太 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (50880275)
|
Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
|
Keywords | FX volatility / currency portfolio / carry / momentum / flight to quality |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではファイナンス研究の基礎となっているリスク・リターンの関係について分析を行う。2020年度は米国の株式市場を対象に、投資家のtime horizonを考慮したモデルの実証分析を行い、ABSリスト3の国際査読誌に論文を発表することができた。2021年度は分析対象を為替市場にして、為替戦略ごとのリスク・リターンの関係について実証分析を行った。当該論文もABSリスト3の国際査読誌に掲載が決定した。現在は仮想通貨市場を対象とした研究の改訂を主に、2020年度の研究にMixed-data samplingを利用した研究を進めている。仮想通貨についての研究は論文投稿したさいに基準となるベンチマークの曖昧さを指摘され、その部分を中心に改訂を行っている。Mixed-data samplingを利用した研究については初期の結果を日本ファイナンス学会で発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
株式市場を対象とした研究は2020年度に国際査読誌への掲載が決定している。 為替市場を対象とした研究についてもヘリオットワット大学のByrne教授との国際研究として2021年度に国際査読誌への掲載が決定している。仮想通貨市場を対象とした研究と2020年の論文にMixed-data samplingを組み合わせた研究について、進めている。仮想通貨についての研究はSSRN上で公開され、2022年4月3日現在で92回ダウンロードされている。
|
Strategy for Future Research Activity |
仮想通貨についての研究についての改訂を行う。今までの投稿を通じて、異なるベンチマークを使ったときの検証、検証期間を分けた場合の結果、論文のタイトルと内容の関係について再考が必要と考えられるため、それらの点について対応している。Mixed-data samplingを組み合わせた研究については経済の不確実性を捉える指数のモデルへの取り入れ方について検討をしている。
|
Causes of Carryover |
仮想通貨の論文とMixed-data samplingを組み合わせた研究について追加の分析が必要で、データの購入を行うため研究費が必要である。また上記の論文について投稿を行うために研究費が必要である。
|