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2020 Fiscal Year Research-status Report

聴覚障害児の書いた文章の評価における読み手の情報処理に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20K22181
Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

新海 晃  東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (90883918)

Project Period (FY) 2020-09-11 – 2022-03-31
Keywords聴覚障害 / 作文 / 評価 / 視線解析 / 情報処理
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、聴覚障害児の書いた文章の評価における読み手の情報処理の特徴を明らかにするとともに、聴覚障害児における文章産出上の課題や問題点について整理、考察することを目的としている。
令和2年度(2020年度)は、感染症の拡大防止に伴う移動・研究活動の制限等により、研究参加者の募集や研究への参加、対面形式による実験(視線計測)の実施が困難となった。そこで、当初は令和2年度中としていた研究期間を令和3年度(2021年度)まで延長することとし、令和2年度は、(1)視線計測装置を用いた作文の評価課題の実験デザインの検討、(2)評価課題に使用する評価項目の検討、(3)評価課題の予備的検討及びデータ収集の3点について取り組んだ。
以上のうち、(2)評価課題に使用する評価項目の検討については、研究代表者がこれまでに収集した作文の評価データを基に、11項目ある評価観点の整理及び集約を行った。その結果、計11項目の評価観点が大きく3つに集約されることが示唆された。得られた研究成果については、論文にて発表を行った。(3)評価課題の予備的検討及びデータ収集については、大学生を対象として視線計測装置を用いた作文の評価課題を実施した。本研究では、スクリーンベースの視線計測装置を採用したが、作文の評価課題にて十分な精度での視線検出が可能であることを確認した。現在、収集したデータの分析中である。なお、今後予定している追加実験にて得られるデータを加えて分析を行い、その研究成果を学会発表及び学術雑誌への投稿にて公開する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

令和2年度は、視線計測装置を用いた実験の準備を中心に進めた。視線計測用の実験課題を作成するとともに、評価項目の精選や視線検出の精度の確認ができた。しかしながら、感染症の拡大防止に伴う全国的な移動や研究活動の制限等により、当初予定していた計画どおりに進めることができず、データの分析や研究の精緻化を目的とした追加実験のため令和3年度まで研究機関を延長することとなった。しかしながら、実験課題を作成しデータ収集を開始していることを踏まえ、現在までの達成度はやや遅れていると判断する。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度は、現在収集済みのデータの整理及び分析を進めるとともに、研究の精緻化を目的とした追加実験を行う。データ収集を完了させた後、予定していた分析・検討を行い、さらに本研究の総括に取り掛かる。なお、令和3年度より研究代表者の研究機関異動に伴い、追加実験の実施に際しては、新たな研究機関の倫理審査委員会への研究申請を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 聴覚障害生徒が書いた説明文の分析的評価における評価観点に関する一研究:観点間の関係や評価の特徴を中心とした検討2021

    • Author(s)
      新海晃
    • Journal Title

      東京学芸大学紀要 総合教育科学系

      Volume: 72 Pages: 267-277

    • Open Access

URL: 

Published: 2021-12-27  

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