2021 Fiscal Year Research-status Report
A Case Study on Transition Process from Free School to Society and Career Support
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20K22190
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
藤村 晃成 大分大学, 大学院教育学研究科, 講師 (00883159)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | フリースクール / 不登校 / 進路・キャリア形成 / 社会への移行 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、フリースクールにおける進路支援のメカニズムや卒業後の生活世界に関する事例検討を行うことで、フリースクールから社会への移行プロセスをスタッフや利用者といった当事者の視点から明らかにするものである。 2021年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、当初予定していたフリースクール卒業生およびスタッフへのインタビュー調査を十分に進めることができなかった。そのため、これまでの調査で得られたデータの整理・分析し、学会発表や論文化による研究成果の報告を中心に行った。 具体的には、日本子ども社会学会第27回大会において研究発表を行った。フリースクール卒業生・スタッフによる進路に対する認識を明らかにすることで、フリースクールといった学校外の学びの場に進路保障の成果がより求められることが、逆説的にフリースクールの実践や利用者の認識の学校的社会化をさらに加速させる可能性があることを指摘した。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴うフリースクール等の「オルタナティブな学びの場」の対応やオンライン活用に関する調査結果をまとめ、『子ども社会研究』第27号にて公表した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大が与えた影響を踏まえながら、フリースクールから社会への移行プロセスを今後考察していく必要があるだろう。 上記の研究成果の報告を行ったが、当初予定していたフリースクール卒業生およびスタッフへのインタビュー調査に遅れが生じている。そのため、次年度も引き続きフリースクールからの進路をめぐる解釈実践をミクロに描き出しながら、フリースクールの進路保障をめぐる研究/実践上の課題を明らかにしていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、新型コロナウイルス感染症の影響が続いたため、予定していたフィールドワーク・インタビュー調査を十分に実施することができなかった。そのため、本研究に関する文献等を購入し、フリースクールにおける進路支援や卒業後の移行プロセスを捉えるための分析枠組みの検討を行うとともに、すでに実施したフリースクール卒業生・スタッフへの調査で得られたデータの分析を行った。 研究目的を達成するための調査実施が十分にできていないことから、現在までの進捗状況を「やや遅れている」と判断し、次年度に延長して研究を継続することにした。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の影響による研究の遅れにより、当初の計画から延長して2022年度も研究を継続することとした。次の2点について研究を行う予定である。 第1は調査の実施と研究データの整理・分析である。昨年度までに実施したインタビュー対象者のデータ分析を進めるとともに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年度に実施できなかったフィールドワーク・インタビュー調査を行う予定である。また、新型コロナウイルス感染症の情勢に応じてWEB会議システムを用いた調査も補完的に実施する。 第2は研究成果の報告である。調査によって得られた知見をまとめ、学会発表及び研究成果を論文化する予定である。
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Causes of Carryover |
2021年度も新型コロナウイルス感染症の影響が続き、他県へ赴くフィールドワーク・インタビュー調査が実施できなかったため、旅費を使用することがなかった。また、データ分析の作業も十分に行うことができなかったため人件費・謝金の使用も行われなかった。2022年度は、調査等の拡充等のために旅費や人件費・謝金の支出を行う予定である。
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Research Products
(3 results)